俳句・短歌 四季 2022.06.06 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第110回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 道端みちはたに葉は枝えだを覆い咲く花の 通りすがりの白い永遠 日暮ひくれ時とき緑化の風の円まろやかさ 影も柔やわらな水辺の柳 真夜中にカーテンの外明あかり有り 開けると天てんに映える満月
エッセイ 『ねぇ!ばあば』 【第4回】 akiko,akiko 夫に騙された!! 結婚してからどこかに働きに出ればいいと言っていた夫は強度なマザコンだった?! 短大を卒業してからは何故か体調のすぐれない日が多く、病院へ行っても原因が分からずに悶々とした日々が続いていた。中2から7年間、毎日過酷なバレーボールの練習をしていた身体が、いきなり何も運動をしなくなったからだろうか。それは卒業後幼稚園に勤務していた時で、情けないが1年で退職をした。精神的にも弱い自分が情けなかった。今、思い出してもその頃の自分に「喝!」を入れたい!!正直、一般企業に就職をしたいの…
小説 『あなたと虹を作るために[人気連載ピックアップ]』 【第14回】 福田 恭子 特攻隊員だったが、二度の死を逃れた父。特攻隊の生き残りは歓迎されず、生きて帰った者を見る目は決して温かくはなかった。そして… 【前回の記事を読む】彼のプロポーズはちょっと変わっていた。「ゴミ、一つ持ってって」と言って差し出したのが、小さなダイヤ入りの指輪だった…その日、義父からは、学者と結婚する気構えを教えられた。「結婚については本当にうれしく思っているんだけども、実はお願いというか、承知しておいてもらいたいことがあるんです。学者はね、貧乏なんです。貧乏な生活を覚悟してもらいたい」理由が、私の想像を超えていた。「博史は…