俳句・短歌 四季 2022.06.06 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第110回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 道端みちはたに葉は枝えだを覆い咲く花の 通りすがりの白い永遠 日暮ひくれ時とき緑化の風の円まろやかさ 影も柔やわらな水辺の柳 真夜中にカーテンの外明あかり有り 開けると天てんに映える満月
小説 『終恋 [人気連載ピックアップ]』 【第10回】 高生 椰子 「ええやん、妊娠せえへんから」…初めての経験は、生理中に終わった。――彼は茶道部室に私を連れ込み、中から鍵を閉め… 【前回の記事を読む】賞味期限切れ、長い間バージンロード、下腹ポッコリ、垂れた貧乳…そんな私に元カレが「あなたの懐かしい温かさを感じたい」二人の大人への階段、第1段階はこのようにクリアした。それから二人は何度も第1段階を繰り返し練習した。さて、次はどうするのか、きっと彼はアダルト雑誌か何かを買って勉強したに違いない。それは第1段階のテクニックがどんどん上達していったから、私は彼に練習台にされている…
小説 『テラスの旅路Ⅰ』 【第12回】 響乃 みやこ 「あーしと一緒に旅しない?」冗談みたいな感じで誘ってみたが、食い気味で「やだよ。足手まといだ」…失礼過ぎない!? 【前回記事を読む】さっきまで私に牙を向けていた狼たちは、血まみれで倒れていた。訳も分からずいると「無事か?」――突如現れたその人は…「え、うん。あんたも知ってるんだ」「そいつらの仲間か?」「ううん。真逆。むしろ殴り込みに近いかも」「……」そう言うとまた男の子は黙り込んだ。助けてもらっておいてなんだけど、この人は苦手だ。口数が少ないしコミュニケーションが取りにくい。こういう人が、ナギサが言う「陰キ…