奄美大島をこよなく愛する男が、島差別の闇を暴く! 昭和初期、鹿児島県知事に任命された小島光三。そこで目にしたのは、島民の過酷な暮らしぶりだった。南の島に変革をもたらそうとした男の勇姿を描いた近代政治小説。 鹿児島県知事として奄美大島の視察へ訪れた光三。薩摩藩の支配下にあった黒糖地獄の時代から本土に利用され、搾取され続けてきた島の姿に衝撃を受ける。その社会構造を打破するべく、男が下した驚愕の決断とは――。