花を、慕う

堀田 冀陸
出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
発行年月:2018年12月4日
ISBN 9784344919846 判型 4-6380ページ
価格1,600円+税
宮廷に召しかかえられることを夢見て、非公式の宦官「黒戸」となって潜り込んだ王暢。しかし、彼を待ち受けていたのは、給金も出ず侮蔑されるだけの屈辱的な日々だった。そんな中で偶然、人身売買に誘拐された踊り子曹洛瑩を助け出す。彼女がいずれ後宮に入る運命とも知らず、王暢は歴史の渦に巻き込まれていく。壮大な中国歴史ロマン。
目次
  1. 序 ─嘉靖九年、われ自宮(じきゅう)し、黒戸(ヘイフー)の宦官となるの事
  2. 壱 ─嘉靖十年、漁(イー)覇(パー)翁(ウェン)のもとに投じ、初めて曹洛瑩(ツァオルオイン)にまみえるの事
  3. 弐 ─嘉靖十三年、張(チャン)皇后廃され、翌十四年、曹洛瑩(ツァオルオイン)後宮に入るの事
  4. 参 ─嘉靖十五年、宮中へ転属となり、嘉靖帝廃佛(はいぶつ)の詔を発するの事
  5. 肆─嘉靖十八年、帝南巡中の顚(てん)末(まつ)並びに、 翌十九年、王寧嬪(ワンネイヒン)の歓心をうばうの事
  6. 伍 ─嘉靖二十年、張(チャン)太后崩御なされ、翌二十一年、炎天に日蝕作(おこ)るの事
  7. 畢(おわる)の章

掲載記事

著者詳細

堀田 冀陸
昭和44年、福岡に生まれたのち、住処を転々とする。
工科の学生だった頃から書物の世界に沈没し、いったん技術者となるが、本の世界から離れられず脱落、その後、数学の世界に戻って生計を立てる。
人とこの世界について、考えをめぐらせることや、日々の糧に感謝し、そのとき観たもの、感じたものを書きとどめることを大切にしている。また、そのときどきで出会った人を少しでも楽しませ、よろこばせることをモットーにしている。