聖山の麓に着いたのは薄暮れどきであった。十五童子は大木の下に陣取り、松明に火を灯し、弁財天の寝床をこしらえた。弁財天のように位の高い神であれば、従者に建材を運ばせ、夜ごとに組まれた建屋の中で寝ることが常道である。しかし、弁財天は十五童子の荷を増やすまいとして、十五童子と同様に筵(むしろ)を敷いて寝ることを提案した。十五童子たちは弁財天の心遣いにいたく心を動かされたが、さすがに筵一枚では心苦しいと…
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