【前回の記事を読む】聖職者×挫折者×盲目奏者――『平家物語』誕生の真実がついに明かされる若き琵琶奏者、綾小路資時(あやのこうじすけとき)は宮中の注目を浴びた。烏帽子(えぼし)の下の広い額、翳(かげ)るような眉、整った鼻筋、口元はやや頑固そうにへの字に結ばれて、それがかえって少年っぽく見えた。細い指先と柔らかな手首は舞うように優雅に柱を押さえ、撥(ばち)は弧(こ)を描くように鮮やかに弦(げん)を弾…
平安末期の記事一覧
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小説『平家物語創生記』【第2回】福田 玲子
宮中で称賛を浴びた若き琵琶奏者。だが突発的な熱病に倒れ失明すると、家も友も離れ、彼は絶望の淵へと落ちていった
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小説『平家物語創生記』【新連載】福田 玲子
聖職者×挫折者×盲目奏者――『平家物語』誕生の真実がついに明かされる
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小説『新西行物語』【最終回】福田 玲子
「誰か…」声が響いたその時、息が止まるかと思った。御簾をはらりとかきあげて、美しい人が現れて…
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小説『新西行物語』【第11回】福田 玲子
どぎまぎした。いきなり美しい傀儡女にひざまずかれ、「何という幸せでございましょう。本当にありがとう存じます」と…
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小説『新西行物語』【第10回】福田 玲子
崇徳天皇の母・待賢門院璋子。母子といえども、たやすくは会えない。彼を見て、なかなか会えない帝を思い出していたのかもしれない
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小説『新西行物語』【第9回】福田 玲子
今ならまだ、自分は作ることができるかもしれない。未だこの世に生まれ出ていない、新しき歌を。
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小説『新西行物語』【第8回】福田 玲子
金を求めて奥州へ旅立つ西行。40年前の奥州は戦のない場所などあらず、大量の死者が出ていた。
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小説『新西行物語』【第7回】福田 玲子
大仏の消失から6年、遂に大仏開眼までこぎつけた重源。神社は仏僧を忌むといわれていたが、そんなことは気にも留めない
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小説『新西行物語』【第6回】福田 玲子
昔僧兵だったころ、末院の高僧に騙されて殺されそうに…。そして、鞍馬の天狗と呼ばれるようになった理由とは?
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小説『新西行物語』【第5回】福田 玲子
月の美しいある夜、僧正坊に逢いたくてたまらない想い人の話しをし始めた西行は…
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小説『新西行物語』【第4回】福田 玲子
「盗人め、米を返せっ」と急いで盗人を追ったところ…。西行と天狗との不思議な出会い
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小説『新西行物語』【第3回】福田 玲子
鞍馬山の大天狗こと僧正坊現る。西行庵に届けたのは…源義経
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小説『新西行物語』【第2回】福田 玲子
2つの兄と弟の戦。さすらいの歌人「西行法師」、崇徳上皇に思いを馳せる
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小説『新西行物語』【新連載】福田 玲子
三種の神器の一つ、天叢雲剣が壇ノ浦の海原深くに沈んでいく…。