小説 歌人 西行 平安末期 2023.11.20 三種の神器の一つ、天叢雲剣が壇ノ浦の海原深くに沈んでいく…。 新西行物語 【第1回】 福田 玲子 弓張の 月にはづれて 見し影の やさしかりしは いつか忘れん この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 平安末期、天才歌人・西行が長年想い焦がれた女性がいた。忘れ得ぬその面影に惹かれて武士の道を捨て、家族を捨て、出家遁世し、生涯月と花を歌い続けた西行の軌跡をたどる。※本記事は、福田 玲子氏の書籍『新西行物語』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。
エッセイ 『親子すごろく』 【第3回】 朝丘 大介 認知症の母は、愛犬を玄関のドアノブにつないだことを忘れ、テレビに夢中になっていた。その間に愛犬の首には… 【前回の記事を読む】父は肺がん、母は認知症。2人を介護する僕には脳の障がいがあって、医師からは就職はまだ早いと言われている。そんな小説も以前飼っていた犬が死んでから書けなくなった。ほんの二か月前まではミルティという大人しいシェルティーがいたが、ミルティは死んだ。それも腑(ふ)に落ちない死にかたで。月に一度、東京の医大病院へ通院する日だった。ミルティを母に預けて病院へ行った。父はがん研に入院してい…
小説 『大人の恋愛ピックアップ』 【第176回】 津田 卓也 カフェで不倫相手の妻と対峙――「ねえ、奥さんのいる男とセックスするのってどんな気持ち? やっぱり興奮するの?」と聞かれ… 【前回の記事を読む】電車でぐったりしていた私に声をかけてきたのは、不倫相手の妻だった7カフェは混んでいた。平日の午後にこれだけの人がいるんだ、と今日子は思った。河合紗栄子は昼過ぎだというのにビールを注文した。そう言えば河合から聞いたことがあった。妻はアルコール依存症なんだと。今日子はレモンティーを飲みながら沈黙していた。何を話せばいいのかわからない。紗栄子が煙草に火をつけた。煙をゆっくり吐き出し…