客席に戻って、ぐったり椅子に沈んだ。隣に安藤君が座った。「どうだった?」顔を寄せて小さな声で訊いてきた。「課題曲の最初の所、音が出なかった」小さな声で答えたら、「膝ががくがくして立っているのがやっとだった。バスドラのばちが汗で滑って落ちそうだった。先生に注意されたことなんてみんな忘れて真っ白になった」耳に顔を寄せて囁いた。二人でため息をついた。演奏の合間に、客席で聴いていた一年生と卒業生が、結構…
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