【前回の記事を読む】「ママ、ファイト!」声を振り絞って泣いた。入院生活の始まり廉は階下の気配で目が覚めた。キッチンの換気扇が回っている。そして忙しく冷蔵庫を開け閉めする音。目覚まし時計を引き寄せると七時半を指していた。リビングに下りると、テーブルには白い皿にハムとバナナが用意されていた。皿には、和枝から留守番を託された遥の小さな決意みたいなものも一緒に載っている気がした。「『そら』の散歩は俺が行…
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小説『遥かな幻想曲』【第19回】尾島 聡
妻の入院で始まった父娘の生活。娘がみせた意外な成長とは
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小説『遥かな幻想曲』【第18回】尾島 聡
【小説】がんで入院する母…娘の手紙に書いてあった一言に号泣
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小説『遥かな幻想曲』【第17回】尾島 聡
【小説】がんで入院する妻…「ママ、じゃあまたね」の意味は?
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小説『遥かな幻想曲』【第16回】尾島 聡
【小説】「ママの病気、がんなの」でも…娘が口答えをした理由
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評論『いつもモーツァルトがそばにいる。ある生物学者の愛聴記』【第3回】廣部 知久
神童・モーツァルトを大きく成長させた「西方への旅」とは
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小説『遥かな幻想曲』【第15回】尾島 聡
【小説】入院を控える妻…何も知らない娘からのプレゼントに涙
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小説『遥かな幻想曲』【第14回】尾島 聡
愛する妻からの告白「私、肺がんかもしれない」動揺する夫は…
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小説『遥かな幻想曲』【第13回】尾島 聡
廉の耳に届いているのは、紛れもなく「比類なき音」だった。
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小説『遥かな幻想曲』【第12回】尾島 聡
ついに購入の時「私、この音大好きよ」妻が選んだピアノは…
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小説『遥かな幻想曲』【第11回】尾島 聡
値段じゃない!新品より中古ピアノが「優れている」ところ
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小説『遥かな幻想曲』【第10回】尾島 聡
「何か引っかかるんだよね」破格の値引き提案の裏には…
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小説『遥かな幻想曲』【第9回】尾島 聡
【小説】思わずため息。スタンウェイの優れた音の秘密は…
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小説『遥かな幻想曲』【第8回】尾島 聡
ピアノ200万円引き!? 心底親切な提案を「無理」と断った理由
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小説『遥かな幻想曲』【第7回】尾島 聡
はるばるピアノを見に来たが怪しげなテクニシャンに翻弄され…
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小説『遥かな幻想曲』【第6回】尾島 聡
「ピアノとの出会いを楽しむ今が、一番幸せな時かもしれない」
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小説『遥かな幻想曲』【第5回】尾島 聡
特別な出会いだったが「ピアノと分かり合えないからもういい」
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小説『遥かな幻想曲』【第4回】尾島 聡
「モグラみたいな人生ですね」一週間後…二人の交際は始まった
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小説『遥かな幻想曲』【第3回】尾島 聡
「あの子が正面から向き合えるピアノを」…始まる2人の旅
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小説『遥かな幻想曲』【第2回】尾島 聡
【小説】「何なのこれ、ママ」7歳の一人娘がたじろいだワケ
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小説『遥かな幻想曲』【新連載】尾島 聡
【小説】夫婦水入らずで訪れたみなとみらい。その目的は…