試験のあと福岡の叔父の家に向かい、結果の通知を待ったがなかなか来なかったので諦めかけていたら“化学合格”の電報を受け取った。だが機械工学科ではなかった。他の学科の中で工業化学科が選ばれたのはなぜか。電気工学、鉱山工学、金属工学などもあり得た。口頭試問の時の雰囲気から兄が工業化学科に在籍していたことが寄与したような気がした。いずれにしても薄氷を踏む思いの合格が政裕の丹波脱出を達成させてくれたのであ…
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エッセイ『波濤を越えて』【第6回】芦田 政裕
大学に合格したが借金まみれで…戦後から間もなく、学生の苦境
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エッセイ『波濤を越えて』【第5回】芦田 政裕
夏の日照りや冬の寒さに耐え、「重労働」に追われる田舎暮らし
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エッセイ『波濤を越えて』【第4回】芦田 政裕
都会・福岡では味わえなかった…「丹波での田舎生活」の楽しさ
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エッセイ『波濤を越えて』【第3回】芦田 政裕
度重なる空襲、そして終戦…少年が過ごしたせわしない日々
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エッセイ『波濤を越えて』【第2回】芦田 政裕
戦時中の食糧難、さつま芋を盗んだことが家主にばれてしまい…
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エッセイ『波濤を越えて』【新連載】芦田 政裕
私が生まれた頃。戦争、父のこと…断片的によみがえる記憶
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第14回】倉田 裕美
就職氷河期の真っ只中で…専業主婦が突然「就活」を始めたワケ
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第13回】倉田 裕美
多忙の夫が一カ月で十キロ痩せた…医師から告げられた病名は
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第12回】倉田 裕美
自然と役割が分担され…三児の母が語る「夫婦の育児」の実際
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第11回】倉田 裕美
「いつもより遅い…」心配した母、帰ってきた息子を見て唖然
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第10回】倉田 裕美
「お母さん、どこ?お母さん」泣き虫長女…朝起きて悟った異変
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第9回】倉田 裕美
やっとの思いで妊娠するも…担当医師が放った一言に妻、唖然
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第8回】倉田 裕美
非難されると知りながら…職場で出会ったバツイチ男との恋物語
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第7回】倉田 裕美
「女はそれだけ価値がないの?」高卒の女性が嘆く不条理な社会
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第6回】倉田 裕美
シャツのぬくもり、毎日心躍った帰り道…16歳、初恋の思い出
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第5回】倉田 裕美
兵庫から東京へ引っ越し…関西弁を笑われた小学生時代の苦悩
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第4回】倉田 裕美
「何、これ?」朝、布団にあった「濡れたもの」の正体に衝撃
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第3回】倉田 裕美
孤児院で暮らす子ども達…幼少期、神戸の記憶と戦争の残像
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小説『GLO・秋の読書フェア』【『乙女椿の咲くころ』第2回】倉田 裕美
父が母に優しかったこと…それだけが唯一の救いだった。
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小説『乙女椿の咲くころ』【最終回】倉田 裕美
「学歴コンプレックス」を持つ専業主婦…働くことを決意したが