【前回の記事を読む】「命の恩人」の菩提樹の下で、高校から24歳まで付き合った元彼とデートの別れ際に別れを惜しんでよく話し込んでいた…「それでどうなったん?」「ああ、それと近所のおかみさんたちに頼んで、この樹を伐ると、祟りがあります、かつてこの大樹を、邪魔や、と伐ろうとした人がもう五人も死んどる、って噂を流したんやて。効果覿面 (てきめん)や。欅の大樹は残った」と祐司は笑いながらさらに続ける。「ほ…
      短編小説の記事一覧
  
  
      タグ「短編小説」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
  探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
- 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第19回】野元 正
        工事で〝命の恩人〟の「菩提樹」が伐られる危機――古い記憶を辿っていくと、幼いころに撮った写真に写る菩提樹にはしめ縄が…
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第18回】野元 正
        「命の恩人」の菩提樹の下で、高校から24歳まで付き合った元彼とデートの別れ際に別れを惜しんでよく話し込んでいた…
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第17回】野元 正
        衝動的に丸椅子を持ち出して枝に寝間着の腰紐をかけ丸椅子を蹴ると「馬鹿なことするんじゃないわ。生きるんよ」と未知の声が…
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第16回】野元 正
        中学二年の夏休みが終わり残暑も遠のいたある日――クラスで「陰の女番長」と呼ばれている女子生徒に神社の境内に連れて行かれ…
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第15回】野元 正
        夫は生前、桜の樹の下で眠りたいと言っていた。先祖墓地にある山桜の挿し穂を大紅しだれ桜の側で育てる「桜墓」も良いのではと思う
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第14回】野元 正
        「初期の大腸がんです。これなら内視鏡下手術で取れそうですから、だいじょうぶですよ」重大事をさも簡単そうに主治医に告げられ…
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第13回】野元 正
        大腸がんの再検査で内視鏡検査が始まり、時どき止まる医師の手に恐怖する。数十分の検査にとても長い時間が過ぎたように感じた
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第12回】野元 正
        肺がんと大腸がんの定期検診で健診結果が届き開けて見てみると…大腸がんは要再検査だった…
 - 
    
      小説『兎角儚きこの世は』【第5回】白井 忠彦
        おぞましい夢を見た。謀反が起こり、私は炎の中逃げていた。親衛隊は皆切られ倒れ…そこには官服を着た誰かが立ちふさがっていた。
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第11回】野元 正
        娘が「王妃の椅子」と呼んでいた真っ白なラダーバックの椅子を譲り受け、大紅しだれ桜の下に置く
 - 
    
      小説『塵芥仙人』【第13回】瀧 祐二
        「1人、勘定が合わないんだ。タイタニック号の死者数と生還者数は…」―その1人と同じ肉体の変化を遂げた、と巨大蛆虫は言う
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第10回】野元 正
        夫が帰って来やすい依り代を盛大に作ろうと初盆は盆棚を大紅しだれ桜の樹の下に。灯明を点し迎え火の煙の中に…
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第9回】野元 正
        95歳まで生きたばあちゃんの「元気の源」それは…エレベーターで20代の若い男と乗り合わせると「キスしようよ」って誘うこと
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第8回】野元 正
        桜が心配で雨が降りしきるなか河川管理道路を上流に向かって歩いていると稲妻と雷鳴の間隔が短くなってきて…
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第7回】野元 正
        夫の待つ仏壇に旬の桜餅を供えようと朝から桜餅を作り始める――まるで心の奥に沈殿していた澱みたいなものも溶け出していくよう
 - 
    
      小説『紅の脈絡』【第7回】水無月 慧子
        妻の命を奪った賊を拷問し、殺した。大義であったのか...醜い私怨だったのか... 追い込まれた男に声をかけたのは―。
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第6回】野元 正
        大島桜の葉を摘みながら、ふと、手を休めて青い空を見上げると目に光が飛び込んできて…意識を失い、視界は突如闇に包まれた
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第5回】野元 正
        満開のしだれ桜の樹の下での初夜――17歳の私の相手は初めで最後の男だった
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第4回】野元 正
        あの日、しだれ桜がしきりに散り降る晩、とうとう夫は帰ってこなかった…よりによってその日は結婚記念日だった
 - 
    
      小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第3回】野元 正
        私は猫の死に憧れていた――死期を悟ったら、どこだか知らない所へでも行って人知れず消えようか…とおもったりもする