【前回の記事を読む】「どこに、つののない鬼がいる。おまえは赤鬼の赤べえじゃない。人間だ。」仲間にそう言われ、びっくりして頭に手をやると…どのくらい時がたったのだろう。気がつくと、まっ白な砂浜にたおれていた。どこからか、ゴーッ、ゴーッという、奈落の底からわきあがるような音がきこえてくる。よくよくきくと、どうやら自分の腹のなかからのようだ。―ああ、腹がへったなあ。どこかに食いものがないかなあ―よれよ…
寓話の記事一覧
タグ「寓話」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
小説『ネムとジド』【第10回】喜田 美樹
「おれをとって食うだと? ふざけるない。この鬼のなりそこないめ!」力尽きた赤べえは人間の漁師たちに痛めつけられてしまった…
-
小説『ネムとジド』【第9回】喜田 美樹
「どこに、つののない鬼がいる。おまえは赤鬼の赤べえじゃない。人間だ。」仲間にそう言われ、びっくりして頭に手をやると…
-
小説『ネムとジド』【第8回】喜田 美樹
「おねがいです。どうか、この子たちをひきはなさないでください。」やせたジドに寄り添うネムを見て、母は訓練士に懇願する。
-
小説『ネムとジド』【第7回】喜田 美樹
ジドを飛ばせるためにやとわれた訓練士。なかなか言うことを聞かないジドに腹を立て、気性が激しい猟犬をつれてきて…
-
小説『ネムとジド』【第6回】喜田 美樹
「お金ももらえるし、おいしいものもいっぱい…」息子と仲良しの犬・ジドは空を飛べる。村の旦那にジドを譲れば…
-
小説『ネムとジド』【第5回】喜田 美樹
スズメたちがいつものようにからかうとそのスズメたちを追いかけて子犬が空を飛ぶ!
-
小説『ネムとジド』【第4回】喜田 美樹
"空飛ぶ犬"は村じゅうの噂に 屋敷の旦那に「飛んで見せろ」といわれるも......
-
小説『ネムとジド』【第3回】喜田 美樹
鳥たちのように、高くも、遠くも飛べないが、それでも空を飛んだのだ。愛犬が導く新たな一歩
-
小説『ネムとジド』【第2回】喜田 美樹
「やっぱり、うちじゃ飼えないよ。かわいそうだけど、ねているうちに、すててこよう」
-
小説『ネムとジド』【新連載】喜田 美樹
おしゃべりはうまくできないけれど、大声でうたいだすと動物たちが耳を澄まして…