ひまりはノートとシャープペンを鞄から出すと、まず分厚い医学辞典を手にとった。埃臭いような感じがあり、ずっと誰にも読まれていないのでは無いかとアッキーはすぐに思った。アッキーは思わずくしゃみが出たが、ひまりはそんなアッキーにはお構いなしで何も言わずにページをめくろうとしていた。その分厚い医学辞典はあいうえお順に病名が並んでいるようだった。「あ、か、さ、さ、し、す、せ、そ、そあ、そい、そう~そうき、…
小説
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『ずずず』【第25回】草間 かずえ
【小説】「双極性障害」…アッキーはノートから目をそらした
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『眷属の姫』【新連載】如月 来夢
メガネっ子の美依。「龍神湖の話」がしたかったワケは…
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『揺れ動く女の「打算の行方」』【第6回】松村 勝正
今日は楽しかったね、近い内にまた会いましょう。
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『空虚成分』【第22回】媛 ひめる
今まで、クリスマスらしいクリスマスを過ごした記憶がない
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『ぽぽとくるのしあわせのばしょ』【第8回】かんの ゆうこ
くるに「ありがとう」を伝えるかのように寄りそっていた
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『浦シマかぐや花咲か URA-SHIMA KAGU-YA HANA-SAKA』【第7回】富田 翔吾
「とんだ誕生日だな、私も今日が誕生日なんだ」煙草を吹かす。
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『ショー失踪す!』【第14回】コミ―
娘の作文を興味津々で読み始めた。「もしかしたら私の娘は…」
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『孤独な子ドクター』【第36回】月村 易人
焼肉屋さんに入ると早坂が小声で…「せっかくの休日なのに」
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『日出る国の天子』【第33回】三吉 不二夫
「聖徳太子に関する謎」というものは本来起きるはずがない
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『触角』【新連載】齊藤 ふみ
「触角」…征服感に、気が遠くなるほど興奮していた。
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『奇跡の軌跡』【第5回】唯根 大尚
折角のリサイタル・デートだ。簡単に諦めるわけにはいかない。
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『ずずず』【第24回】草間 かずえ
「図書館で病気のこと調べてみる」ひまりはやけに積極的だった
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『令和晩年』【第29回】西野 篤史
今は亡き王の亡霊が城に現れた。ラテン語で話しかけたが…
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『私たちはみんなテスラの子供 前編』【第12回】ゴラン・スクローボニャ
商談が成功したら、この評判の良い施設をまた使うことでしょう
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『地平線に─日中戦争の現実─』【第30回】前田 隆平
戦地に放り出される人の気持ち、お前には分からないだろうなあ
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『アリになれないキリギリス』【第31回】上條 影虎
倒れた父の代わりに社長になった禅。会社の業績は最悪だった…
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『Slime Slime Slime ~戦地に降りた天使~』【第9回】深月 ふうか
夜になればモンスターも出てくるので、歩き回るのは危険です。
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『空虚成分』【第21回】媛 ひめる
岳也は、自分がどこかに繋がっているという実感がなかった
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『緋色を背景にする女の肖像』【第57回】阿佐見 昭彦
専門家か庶民、どちらかに受け入れられない絵は日の目を見ない
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『正統解剖』【第18回】鶴岡 令士朗
屍体を切り刻む現場にいては、結婚する機会に恵まれないだろう