葭葉出版は神保町の真新しいビルにオフィスを構えている。島崎とは午後四時の約束だ。十分前に五階の受付で用件を告げると「お待ちしておりました。島崎の部屋は九階でございます。ご案内いたします」と言われ、受付嬢と共にエレベータで九階まで昇り、島崎の部屋へ向かった。「失礼します。芹生様がお見えです」これほど丁重な扱いを想像していなかったので、俄かに緊張感を覚えた。俺が愛澤一樹の知人ゆえのことなのだろうか。…
小説
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『流行作家』【第12回】夏目 ゆきお
「受賞作」と「それ以外」では零か百かの違いがある
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『山田錦の身代金』【第29回】山本 モロミ
「おやっさんの仇」…事情聴取に極めて前向きな関係者たち
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『ずずず』【第7回】草間 かずえ
今さら「アッキーさん」はないだろ、俺は「ひまり」って呼ぶよ
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『愛』【第17回】高見 純代
君を描くと決めたからには完成させる。モデル代も払うよ。
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『アリになれないキリギリス』【第9回】上條 影虎
お前、俺がキリギリスで、お前がアリって言いたいのか?
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『百年後の武蔵野』【第9回】栗田 哲也
あんなお高い子とあんな開けっぴろげな子が…なぜ友達に?
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『愛』【第16回】高見 純代
「私を描いて!」生涯、自分の美しさを覚えておいて欲しい…
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『ショー失踪す!』【第4回】コミ―
流行っていた曲「神田川」に影響されてか分からないが同棲した
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『山田錦の身代金』【第28回】山本 モロミ
他殺された杜氏の…その中に残っていた大きな霜焼けの謎。
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『花を、慕う』【第71回】堀田 冀陸
なくしかけていた希望の灯が、ようやくともった。
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『ずずず』【第6回】草間 かずえ
桜吹雪の中で道路がピンクの絨毯になる光景が、とても好きなの
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『薔薇のノクターン』【第18回】高見 純代
わかっています。私は40歳で死ぬって予感していましたから…
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『緋色を背景にする女の肖像』【第38回】阿佐見 昭彦
実は、お前は2歳のときにフェラーラ夫妻から譲り受けた子だ
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『緋色を背景にする女の肖像』【第37回】阿佐見 昭彦
社交界では、スキャンダルのネタにされる恐れがありました…
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『異世界縄文タイムトラベル』【第43回】水之 夢端
現代にいても縄文時代にいても、僕は相変わらず劣等感の塊だ
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『孤独な子ドクター』【第21回】月村 易人
初執刀は悔しい結果に…とはいえ楽しさを感じることもできた
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『アリになれないキリギリス』【第8回】上條 影虎
将太は硬派…喧嘩は強いが、理由なく弱い者をいじめたりしない
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『山田錦の身代金』【第27回】山本 モロミ
殺人事件捜査のキックオフ…鑑識結果も溺死ではなく窒息死
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『地平線に─日中戦争の現実─』【第15回】前田 隆平
利発な馬に当たると苦労するぞ。初年兵を馬鹿にするからな。
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『日出る国の天子』【第24回】三吉 不二夫
記憶や感じたものが薄れる前に、書き留めておきたい直感派