雪川 かおり

1969年生まれ。夫と二人暮らし。図書館司書として勤務している。閉館後、静まり返った館内で、返却棚に並ぶ本を眺めながら物語の着想を練るのが日課。長年、本を通じて数えきれないほどの人生に触れてきた経験から、今度は自分の物語を誰かに届けたいと思い、執筆を始めた。

掲載記事

書籍

  • わたる
    出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
    32歳。この手からは、いつも大切なものがこぼれ落ちていった。
    9歳のとき、父の不倫の果てに母を亡くした中村渉。父はやがて再婚するが、16歳のときその父も逝った。継母のもとにひとり残された渉に与えられたのは、窓のない三畳の納戸だった。
    18歳で逃げるように家を出た彼がたどり着いたのは、女性用風俗店のセラピストという仕事だった。女性の心と体を癒やし、必要とされることで、渉は初めて自分の居場所を見つけたように思えた。
    しかし、その先には、人生を揺るがす運命が待っていた――。
    何度ゼロに戻されても生き抜く男の、再生の物語。