横山 由貴男

長崎県生まれ。立命館大学産業社会学部卒。
上京後、テレビディレクターとしてドラマ・バラエティ・ドキュメンタリー番組を手掛ける。ギャラクシー賞はじめ数々の受賞歴あり。現在は小説・脚本・漫画原作等の執筆活動中。

掲載記事

書籍

  • 鼠たちのカクメイ
    横山 由貴男
    出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
    1837年(天保八年)に起きた大塩の乱とその前後を描いた物語。
    少年カイは田沼意義という浪人と出会い、大塩平八郎の叛乱に参加する。木製の大砲を主戦力に据え豪商宅を次々と襲撃していく大塩一党。25名だった叛乱軍も農民や大坂市民が追随していき300名を超える集団へと膨張していく。その様は、さながら米を求めて突き進む鼠の大群。
    ことは順調に進むかに見えたが、幕府側も面子をかけて実戦部隊と最新兵器を投入。物量作戦により大塩の乱はわずか半日で鎮圧された。身内を捕縛され追い詰められた大塩と養子の格之助は爆薬を使って自決する―これが史実だが、実はこの自決こそ次なる叛乱への布石であった。使命を背負ったカイによる、歴史に記されなかったカクメイの狼煙が上がる。