右手でハンドルを握りながら左手でリードを引き、チャリンコにはまたがらずに、バランスを取りながら押してゆく。動きが鈍っても焦らないで前進じゃ。クマ君は猫でありながらちょこちょこと小走りじゃ。「危険なので、車道に出ちゃいかんぞよ。脇の歩道を歩くのじゃ。一つだけの命じゃからの。大事にせんとな」ニャー。そのときはアパート付近を一回りしか予定してなく、十五分ほどで帰宅しようかと思っておったのじゃが、あまり…
[連載]我輩は清掃人じゃ
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小説『我輩は清掃人じゃ』【第9回】ホモ・サピエンス
「シャーナイ。シャーナイ。シャーナイのう~~」鼻歌交じりに向きを変えて歩き出すとサイレンがけたたましく鳴り響き…
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小説『我輩は清掃人じゃ』【第8回】ホモ・サピエンス
黒猫のクマ君との散歩は楽しくて楽しくて、生きがいにカウントされるようになった。
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小説『我輩は清掃人じゃ』【第7回】ホモ・サピエンス
「クマ君」と名付けた黒猫との新しい生活がスタート。少し余裕ができて、燃えるような恋がしたい!
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小説『我輩は清掃人じゃ』【第6回】ホモ・サピエンス
仲間に助けられて清掃業の初出勤は無事終了。疲れて帰るとドアの前に黒い物体!?
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小説『我輩は清掃人じゃ』【第5回】ホモ・サピエンス
清掃業初出勤!しかし、階段で水が入ったバケツにモップが引っかかり…
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小説『我輩は清掃人じゃ』【第4回】ホモ・サピエンス
書き留めが届き、封筒の口をびりびり破ると、そこには採用通知が!ついに夢が叶った!
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小説『我輩は清掃人じゃ』【第3回】ホモ・サピエンス
傍若無人な振る舞いで面接官はあきれ顔。結果を待って5日が過ぎ…
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小説『我輩は清掃人じゃ』【第2回】ホモ・サピエンス
It's Show Time!まさに今「面接」という名のショーがはじまる
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小説『我輩は清掃人じゃ』【新連載】ホモ・サピエンス
母ちゃんの死をきっかけに、就職を決意!障害があっても、己の力で生きてゆく!