産卵後、約六〇日間でふ化し、稚亀は水際に吸い寄せられるように海に戻っていきますが、立ち会いした時、産卵した卵は、同年の七月十八日にはふ化をして、元気一杯歩く姿も確認することが出来ました。ふ化した稚亀は、何千キロといわれる日本近海を回遊する旅に出て、生まれた小笠原の浜辺を忘れることなく産卵のために戻ってきます。しかし、無事成長して戻って来るのは非常に難しく、一万匹の内で数匹程度の確率と言われていま…
[連載]世界自然遺産の島 おがさわら慕情
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エッセイ『世界自然遺産の島 おがさわら慕情』【第9回】手塚 博治
「えっ、亀を食べる!?」小笠原の亀料理は「島寿司」と並ぶ郷土料理
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エッセイ『世界自然遺産の島 おがさわら慕情』【第8回】手塚 博治
小笠原諸島は、アオウミガメの日本最大の繁殖地。産卵時にアオウミガメの両眼から涙?
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エッセイ『世界自然遺産の島 おがさわら慕情』【第7回】手塚 博治
人の目に触れず、静かに…。小笠原に残された偉大な土木遺産・旧長谷橋
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エッセイ『世界自然遺産の島 おがさわら慕情』【第6回】手塚 博治
小笠原の海に潜水。もの凄い数の魚が周り全てを覆い尽くすように群れてくる光景に感動
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エッセイ『世界自然遺産の島 おがさわら慕情』【第5回】手塚 博治
体を海面上に現しながら反転し、水しぶきと音を立てながら海面に落下するザトウクジラ
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エッセイ『世界自然遺産の島 おがさわら慕情』【第4回】手塚 博治
毎年の恒例行事として行われている、日本で一番早い元旦の「海開き」
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エッセイ『世界自然遺産の島 おがさわら慕情』【第3回】手塚 博治
小笠原母島の戦跡、後世に伝えるための留意点とは?
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エッセイ『世界自然遺産の島 おがさわら慕情』【第2回】手塚 博治
ペリーの来航や第二次世界大戦の塹壕…太平洋に浮かぶ小笠原の「歴史」
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エッセイ『世界自然遺産の島 おがさわら慕情』【新連載】手塚 博治
「一度も大陸と陸続きになったことが無い」独自の生態系をもつ世界自然遺産「おがさわら」の魅力に迫る!