「何だろう。もしかすると、これが森の精かもしれない」そう思いながら、ユージンはジュピターの後に続いた。ジュピターは別に警戒する様子も意に介することもなくふだんのように前に進んでいった。森の精もジュピターは気にならないようだ。蒼く輝く目と、とき折みせる鋭い牙、その精悍な相貌はまるで森を支配する王者のようだ。「ジュピターは不思議な犬だ」改めてユージンはそう思った。森の中は薄暗い闇に閉じ込められている…
[連載]ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第7回】ジェフリー 樫田
迷いの森の中にある深い緑色をした小さな湖の畔にひっそりと建つ「お婆の小屋」に辿り着き…
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第6回】ジェフリー 樫田
森の中をしばらく歩いていくと、間違いなく複数の何者かがずうっと後をつけているようで…
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第5回】ジェフリー 樫田
村の男達は村を守ろうとしたが、急に襲われ、十分戦うことができずに殺されてしまった…
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第4回】ジェフリー 樫田
盗賊達の襲撃に遊び仲間達の安否は…ジュピターの鳴き声が村に響き渡る
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第3回】ジェフリー 樫田
「お兄ちゃん、ママが…恐ろしい男達が来てママを連れて行った」
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第2回】ジェフリー 樫田
ユージンの相棒犬「ジュピター」。青く輝く鋭い目をもつ神秘的なしもべ
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【新連載】ジェフリー 樫田
平和だった村はまさに地獄と化した…略奪兵達の恐ろしい所業