小屋の外に出ると水車がゆっくりとまわる「ギーギー」という音が耳に入ってきた。元来た道のほうには、かすかに朝日が差し込んでいた。「来た道を戻ればいいのじゃが、そう簡単に戻れる道じゃない。道案内をつけてやろう」お婆はそう言って、山猫のほうを向いて「モーリン」と呼びかけた。すると、小屋の隅に潜んでいた山猫が耳を立てて起き上がると、のそりのそりとお婆の足元にやってきた。彼女はその「モーリン」という山猫を…
[連載]ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第9回】ジェフリー 樫田
ミルクを家のテーブルの真ん中に置いた。これで朝食の準備が出来た。思わず、「母上は」と口にするも...
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第8回】ジェフリー 樫田
父の形見の剣は天竺からやってきた剣だった。天竺とは?四天王とは?ゴータマとは? いろんな疑問が少年の頭の中を巡った。
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第7回】ジェフリー 樫田
迷いの森の中にある深い緑色をした小さな湖の畔にひっそりと建つ「お婆の小屋」に辿り着き…
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第6回】ジェフリー 樫田
森の中をしばらく歩いていくと、間違いなく複数の何者かがずうっと後をつけているようで…
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第5回】ジェフリー 樫田
村の男達は村を守ろうとしたが、急に襲われ、十分戦うことができずに殺されてしまった…
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第4回】ジェフリー 樫田
盗賊達の襲撃に遊び仲間達の安否は…ジュピターの鳴き声が村に響き渡る
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第3回】ジェフリー 樫田
「お兄ちゃん、ママが…恐ろしい男達が来てママを連れて行った」
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第2回】ジェフリー 樫田
ユージンの相棒犬「ジュピター」。青く輝く鋭い目をもつ神秘的なしもべ
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【新連載】ジェフリー 樫田
平和だった村はまさに地獄と化した…略奪兵達の恐ろしい所業