時刻は夕方になろうとしていた。ショーン・オハラから電話が入り、今度は彼と共に四人で大学の学生食堂へ戻った。するとそこに、ショーンを紹介してくれたピーター・オサリバンが、アイルランド共和国から、国境を越えて来てくれたのである。またロバートが師事したインド出身の大学教授と、北アイルランド出身の彼の奥さんも加わり、話が盛り上がった。「やあ、君は健と私がビデオ通話した時に、隣にいた大志だね」と、ピーター…
[連載]未来旅行記 この手紙を君へ
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小説『未来旅行記 この手紙を君へ』【第6回】オハラ ポテト
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小説『未来旅行記 この手紙を君へ』【第5回】オハラ ポテト
就活の不採用を悔しがる私を見て…「はっと我に返った」友人の一言
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小説『未来旅行記 この手紙を君へ』【第4回】オハラ ポテト
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小説『未来旅行記 この手紙を君へ』【第3回】オハラ ポテト
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小説『未来旅行記 この手紙を君へ』【新連載】オハラ ポテト
死にたい私の人生を変えたのは…「紛争地」に住むペンフレンド