【前回の記事を読む】「I Love You」繋がった国際電話、ようやく通じ合う2人の心年が明けて二〇一八年、四月初旬にパリに行こうと思っていた。生徒の学年進級で仕事の区切りがつくのが四月だからだ。しかし、ことはうまく運ばなかった。お正月松の内も過ぎた一月十日、娘の父親が長野の自宅アパートで亡くなったという連絡が入ったのだ。真冬の厳寒期、私の仕事柄一番忙しい時であったが、葬儀やもろもろの後始末に長…
[連載]Red Vanilla
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小説『Red Vanilla』【最終回】葛生 みもざ
彼を愛しむ契機は…渋谷で見つけたパリの香り、レッドバニラ
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小説『Red Vanilla』【第22回】葛生 みもざ
「I Love You」繋がった国際電話、ようやく通じ合う2人の心
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小説『Red Vanilla』【第21回】葛生 みもざ
「良い匂い…」「あら、そう?パリの匂いってこんな感じなの」
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小説『Red Vanilla』【第20回】葛生 みもざ
常に思い出さずにはいられない…彼への心残りを胸に帰国の途へ
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小説『Red Vanilla』【第19回】葛生 みもざ
愛した彼との悲愴あふれる訣別…「もう、パリへは来ない」
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小説『Red Vanilla』【第18回】葛生 みもざ
なぜ?パリ6区が平凡に感じる…「あまりにも遅すぎる気づき」
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小説『Red Vanilla』【第17回】葛生 みもざ
「オシャレ偏差値75になっちゃう」…私が買うのを諦めた商品
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小説『Red Vanilla』【第16回】葛生 みもざ
【小説】「帰国前日、私は逃げるようにレストランから離れた」
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小説『Red Vanilla』【第15回】葛生 みもざ
「I' m coming……」なぜか出てきた英語と自分の気持ち
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小説『Red Vanilla』【第14回】葛生 みもざ
言葉はうまく通じないけれど、私と彼の気持ちは繋がっている
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小説『Red Vanilla』【第13回】葛生 みもざ
男女の文化も恋愛の文化も知らない夜のパリで、恋の駆け引き
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小説『Red Vanilla』【第12回】葛生 みもざ
【小説】彼は私にキスをする。夜のテラス席で始まったのは…
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小説『Red Vanilla』【第11回】葛生 みもざ
秋の夜長のパリ。語り合う、名前すらも知らなかった二人
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小説『Red Vanilla』【第10回】葛生 みもざ
真夜中のパリ、めくるめく甘いキス…まだデートは終わらない
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小説『Red Vanilla』【第9回】葛生 みもざ
【小説】突然のキス。徐々に深くなっていき…2人だけの甘い夜
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小説『Red Vanilla』【第8回】葛生 みもざ
彼の仕事が終わるまでもう少し。パリに2人だけの夜が近づく
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小説『Red Vanilla』【第7回】葛生 みもざ
【小説】幻想的なパリの夜、彼に会いにレストランへ赴く…
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小説『Red Vanilla』【第6回】葛生 みもざ
「では今夜」「今夜ね」私の願いはようやくパリで叶う
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小説『Red Vanilla』【第5回】葛生 みもざ
【小説】大丈夫。ここはもうパリ。再会も果たしたのだから。
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小説『Red Vanilla』【第4回】葛生 みもざ
「あの日をやり直せるだけでいい」…彼の眼差しを追い求めて
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