久しぶりに花散里を訪れた光源氏は、二人で親しく語り合う。このときの光源氏について、物語は、いつものように、光源氏は、あれやこれやと、懐かしそうに語るが、心にもないことを語っているわけではないだろうとする。考えてみれば、不思議な一文である。なぜ作者は、「心にもないことを語っているわけではない」と書いたのか。小学館本②一五八頁注二六は、「源氏の誠実さを語り手が推測する」としているが、はたしてそうだ…
［連載］源氏物語 人間観察読本
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評論『源氏物語 人間観察読本』【第12回】
妻の家柄が最重要…「源氏物語」に見る平安時代の社会通念
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評論『源氏物語 人間観察読本』【第11回】
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評論『源氏物語 人間観察読本』【第10回】
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評論『源氏物語 人間観察読本』【第8回】
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評論『源氏物語 人間観察読本』【第6回】
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評論『源氏物語 人間観察読本』【第5回】
光源氏を辱めた女性？愛憎渦巻く恋愛事情の裏側を明快に解説！
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【源氏物語】色恋沙汰に隠された、紫式部のぶっちゃけ話！
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評論『源氏物語 人間観察読本』【第3回】
貴族社会をズバッと一閃！物語に込めた紫式部の鋭い批判の数々
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評論『源氏物語 人間観察読本』【第2回】
『源氏物語』は風刺文学…紫式部が伝えたい人生観とは？
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評論『源氏物語 人間観察読本』【新連載】
『源氏物語』で分かる…紫式部が「愚かだ」と思っていたこと
