充実した日々であった。能の道は果てしなく、学ぶことはいくらでもある。大夫の座を退いたとは言え、世阿弥は健在で、新しい能を書きつつ、時には自ら舞ってその大きな存在感を見せる。観世大夫を継いだ元雅は能作に、舞歌（ぶが）に天賦の才を見せ、一座の未来に新しい光をもたらしつつある。元能は兄を支え、実直に役割を果たし続けている。そして元重は独自の活動を徐々に押し広げ、世上の評としては元雅をも凌ぐほどの勢いを…
［連載］夢花一輪
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小説『夢花一輪』【第11回】
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小説『夢花一輪』【第9回】
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小説『夢花一輪』【第8回】
【時代小説】門外不出の書に記された、世阿弥の言葉に衝撃
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小説『夢花一輪』【第7回】
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小説『夢花一輪』【第6回】
【時代小説】足利義満を魅了した…「観世親子」が持つ魅力
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小説『夢花一輪』【第5回】
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【時代小説】稽古場に出入りするのはやめたが…あやめの決心
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小説『夢花一輪』【第3回】
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小説『夢花一輪』【第2回】
【時代小説】「どうして私が能をやめなければならないの」
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小説『夢花一輪』【新連載】
【時代小説】荘厳なる能の世界…大舞台で、少年たちは出会った
