【前回の記事を読む】友達すらいたことがない私。ある日、トラブルをきっかけに「夜、望遠鏡を覗きに来ない?」と、男性からお誘いを受けて……「あなたたち、ご親戚の方?」空き地に足を踏み入れると、ふいに声をかけられた。五十代と思しき女性で、張りのある肥満顔が夕焼け空に照らされて熟れた桃のようだ。花柄の小さなエプロンにすっぴんの顔、手には回覧板らしきものがあるから、町内会の用事でちょっと外出、といったとこ…
[連載]ホームランとフォーマルハウト
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小説『ホームランとフォーマルハウト』【第9回】福原 道人
「孫と星を見るのが楽しみだとか」…そう言うと、近所の女性の表情が一変した。「まだ癒えてなかったのね。あの人に身寄りはいないわよ?」
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小説『ホームランとフォーマルハウト』【第8回】福原 道人
友達すらいたことがない私。ある日、トラブルをきっかけに「夜、望遠鏡を覗きに来ない?」と、男性からお誘いを受けて……
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小説『ホームランとフォーマルハウト』【第7回】福原 道人
立派な庭の真ん中に、景観を壊すほど大きな望遠鏡……すべては可愛い孫のためだったが、彼は一度も使うことなく旅立ってしまい……
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小説『ホームランとフォーマルハウト』【第6回】福原 道人
野球ボールが人の敷地へ… おじいさんに呼び出され、弁償を覚悟していると、彼の口からまさかの一言が…
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小説『ホームランとフォーマルハウト』【第5回】福原 道人
「弁償します…。お金は…お年玉が貯金箱にまだ少し残ってるから」と言う少年。少女の目には涙が浮かんでいて…
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小説『ホームランとフォーマルハウト』【第4回】福原 道人
再びボールが塀の向こうに消えて、おじいさんが飛び出してきた。彼は呆れ顔で私について来るように言い、あるものを見せてきて…
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小説『ホームランとフォーマルハウト』【第3回】福原 道人
女子大生が小学生に混ざって野球!? 満塁ホームランを打ったが、少年たちの視線は彼女の背後に向けられていて…
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小説『ホームランとフォーマルハウト』【第2回】福原 道人
「おばさん」が埋め合わせとして、子ども野球に参加! 「ちょっと寒いけど脱ぐことにするわ」ジャケットを脱ぎ、バットを握ると…
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小説『ホームランとフォーマルハウト』【新連載】福原 道人
「聞こえないの、おばさん」小学校高学年くらいの少年の声…不愉快だから無視していると、少年が前に回り込んできて…