⃝翌週の月曜日、光一と啓二は上野にある鶴亀堂本店ビルの社長室にいた。「はじめまして、葛城です。こっちがウェッブデザイナーの天野啓二です」「はじめまして。守屋(もりや)と申します」守屋龍太郎(りゅうたろう)。縦書きで大きく印字された名刺と本人をさりげなく見ながら光一は「若いな」と思った。いくつなんだろう。オレより年下か。仕立てのよさそうな三つ揃えのスーツを着ている。正統派の英国スタイルだ。うまく…
[連載]シウカラ
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小説『シウカラ』【第5回】山田 光美
「父は、誰かに殺された」—!? その男は「絶対に外部には漏らさないように」と、警察に自殺と処理された父親の話を始め…
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小説『シウカラ』【第4回】山田 光美
モノをモノとして認識するために必要なもの…それは「名前」。それはモノとしてつなぎとめておく鎖のようなもの
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小説『シウカラ』【第3回】山田 光美
シンクロニシティの和菓子 今まで聞いたことも、見たこともなかった老舗和菓子屋が実はそばにある⁉
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小説『シウカラ』【第2回】山田 光美
創業650年で30店舗もあるにも関わらず、自社サイトがない老舗和菓子店。このお店の社長からHP制作の依頼があり…
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小説『シウカラ』【新連載】山田 光美
和菓子屋のウェブ制作依頼から始まる謎。エンタメ・サスペンス小説開幕!