その晩、林は床に就き、暗闇を見つめて考えた。今、自分たちは縄文時代にいる――周辺を探検して道の途絶え方や植生を見る限り、観光案内所を中心に半径三百メートルのエリアがタイムスリップしている。そんなことがありえるのかどうかは、いまだもって百パーセント信じられないのだが、百歩譲って本当だとすると、『現代』の笹見平は、今どうなっているのだろう。観光案内所の付近だけが半径数十メートルにわたって鬱蒼と茂った…
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