【前回の記事を読む】「自分は父親を知らない…」母の余命を突きつけられた男の懊悩「あら洋ちゃん。またここで隠れんぼ?」スーパー帰りのおばさんに声をかけられる。お母さんは苦笑いで頭を下げる。多分お母さんが知らない向かいの棟の六階の人。そんなお母さんを横目に僕はコンテナの横に置いてある自転車にまたがってペダルを思いっきり漕ぎ始める。「どこ行くの?」慌てて後ろから追いかけてくる声。「ひーろーばー」「遠く…
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