絵本・漫画 絵本 読み聞かせ 2020.11.17 捨てられることもあり、幸せなクレヨンばかりではありません ゆいちゃんとクレヨンのくに たけもと みか みんながおかたづけをしたあとのクレヨン、いつもどこへいっているのでしょうか? ある日、ゆいちゃんのだいじなクレヨンが、ひとつ、はこに もどれませんでした。 おうじがいなくなったクレヨンのくにはびっくり、おおさわぎ! ゆいちゃんとクレヨンたちは、みんなでおうじをさがすのでしたが……。 やさしいイラストで読み聞かせにもおすすめの絵本をお届けします。 この記事の連載一覧
小説 『約束のアンブレラ』 【新連載】 由野 寿和 ずぶ濡れのまま仁王立ちしている少女――「しずく」…今にも消えそうな声でそう少女は言った 二〇〇三年の年末。猛烈な雨が、差しているビニール傘を氷のように叩きつけている。静岡県藤市にある藤山を局地的な大雨が襲っていた。静岡県警の鳥谷(とりたに)は手に持っていた新聞を口でくわえると、慌ててしゃがみ込んだ。泥でぬかるんだ足元に、大量の水が靴を侵食する感覚が襲った。「こんな雨の中、こんなところにいたら風邪をひいてしまう。ここは危険な場所だ。お嬢さん、名前は?」少女はずぶ濡れのままその場に仁王…
小説 『善悪の彼方に』 【第14回】 叶浦 みのり 「前回は失火、今回は明らかな放火。偶然同じ団地内だっただけで関連性は薄いんじゃないか」刑事の義兄はそう言うが… 「ねぇ、ノート。美亜(みあ)ちゃんにお願いできないかなぁ?」ノート取りなら坂口(さかぐち)美亜という同級生がうまいと評判だった。あずみは、美亜とは同じ高校から大学に進学していて、何度かノートを見せてもらったことがある。「そうだね。美亜ちゃんなら適任だわ」あずみはそう答えて、多少面識のある坂口美亜に自分からお願いしてみると言った。真琴も課題の方向性が見えてきたことで、気持ちが上向いてきたらしい。「…