【前回の記事を読む】夫からの“あるメール”をきっかけに…食事を摂れなくなり、起き上がる気力がなくなった。頬はこけ、老婆のような見た目に。徹は一度だけ母を守るため父を殴ったことがあった。高校生の徹の拳(こぶし)は固く強かった。殴られた父は薄ら笑いを浮かべ、口角に滲んだ紅の血を舐めていた。もしかしたら、夏海の父親も暴力を振るう人だったのか。それとも紅葉の赤が、夏海の記憶のどこかを刺激して「血」を連想…
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小説『小窓の王[注目連載ピックアップ]』【第19回】原 岳
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小説『あら、50歳独身いいかも![2025年話題作ピックアップ]』【第25回】武 きき
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小説『私の中のアヒルと毒』【第6回】松本 実佳
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息子の嫁が経営に口を出してくる。商売への意欲は失われ、昼から酒を飲んでいた——すると、軽蔑した目つきで……
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