【前回の記事を読む】私は思わず息を呑んだ。陰影のある高い鼻に低い声。いい匂いがするし顔は小さい。何、この状況……どうして夜の公園で…「あへえっ……ぐっしゅん」夜風は私には意地悪だった。最悪だ。喋ろうとした途端、鼻をくすぐられた。見惚れてすっかり油断していた。取り繕いのないくしゃみは水気があった。最悪だ。「夜風さえ、遊び相手を選ぶのか……」鼻を隠しながらトレンチコートのポケットからティッシュを取り…
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