俳句・短歌 四季 2022.05.26 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第108回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 友達ともたちのお誕生日祝賀して 漢方鍋かんぽうなべで仲良く食事 街灯がいとうの灯りを受けて枝葉えだは揺れ 寝息立ててる安らかな木々 紋黄蝶もんきちよう緑の木立潜くぐり抜け 孤独に堪たえて舞い過ぎ去った
エッセイ 『心に秘めたオパールは虹色の輝き』 【第14回】 丸山 珠輝 「出来損ないの死に損ない」——母から吐き捨てられた言葉は私の心に突き刺さった。いつしか私は自死を考えるようになり… 【前回の記事を読む】生まれてきた赤ちゃんの泣き声は、蚊の鳴くようなか細い声だった。——その後、寝たきりの状態で6年がたち…珠輝には何故かそんな祖父の態度が子供心に引っかかった。珠輝の家ではこの頃から金銭を巡って朝食時の夫婦喧嘩が日課となった。これには父にも大いに責任があるだろう。いくら客商売とはいえ、昼近くに家を出て夜中近くに帰ってくる。その実稼ぎは少なく祖母たちによりかかるような生活態度だった…
小説 『僕が奪ったきみの時間は』 【第10回】 小西 一誠 クラスメイトを妊娠させた後、転校することに…同じ時期に彼女は入院して、音信不通になった。 【前回の記事を読む】「――やっぱり、なにかあるんだね」「大丈夫。訊かないからさ。」僕は顔に出やすいタイプだった遥香の居場所を探そうと決意した僕が最初に取った行動は、当時のクラスメイトを当たることだ。僕と遥香の関係を知る者は誰一人としていないため、簡単に口を開いてくれるものと思っていたが、彼らの中に、そもそもなぜ僕が三年以上経って、当時交流のなかったクラスメイトを探しているのだろうという疑問が生じ…