代えられず繰り返されぬ空蝉の 命損失何で償う
汚れてたTシャツ川で洗う友 過去思い出し涙溢れる
多種の草顔を合わせる道の隅 歓喜を謳う夫々の生
50代のある日気がついた。目に映るものはどれも故郷を重ねて見ていたことに。
そう思うと途端に心が軽くなり、何ものにも縛られない自由な歌が生まれてきた。
たとえ暮らす土地が東京から中国・無錫へと移り変わり、刻々と過ぎゆく時間に日々追い立てられたとしても、温かい友人と美しい自然への憧憬の気持ちを自由に歌うことは少しも変わらない。
6年間毎日感謝の念を捧げながら、詠み続けた心のスケッチ集を連載でお届けします。
代えられず繰り返されぬ空蝉の 命損失何で償う
汚れてたTシャツ川で洗う友 過去思い出し涙溢れる
多種の草顔を合わせる道の隅 歓喜を謳う夫々の生