俳句・短歌 介護 母娘 短歌 2021.12.02 「最後まで人」より3首 最後まで人 介護ひとり百十一首 【第8回】 詠み人しらず 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 頸椎の手術か今後寝たきりか 手術選ぶも医師が断念 転倒を重ねてついに寝たきりに それでも百まで生きると豪語 童謡を忘れたとこも歌いきる 今は懐かし母の替え歌
エッセイ 『ある朝、突然手足が動かなくなった ギランバレー症候群闘病記[注目連載ピックアップ]』 【最終回】 市川 友子 殺し屋の看護師たちが私にのしかかっていた。とうとう腰の骨を折られて殺されると覚悟した。 幻覚と現実の交差注射器で毒を打たれそうになり、私は打たれまいと速い呼吸を繰り返していた。「落ち着いて、深呼吸して、ゆっくりと」看護師さんの顔が目の前に見えた。点滴の針を取り替えているところだ。それなのに殺人鬼扱いされたのでは、看護師さんもたまったものではない。私はラジオ局に助けを求めた。病院に監禁されている私と家族を助け出してくれと訴えた。しばらくすると大勢の人が病院を取り囲み、何人かが病院に侵…
小説 『愛しき女性たちへ[人気連載ピックアップ]』 【第19回】 白金 かおる マッチングアプリで出会った美女から「これから二人で過ごせますか?」と言われ、初対面で関係を持った友人。彼に触発され… 【前回の記事を読む】60代のうちは女性と食事やお酒、おしゃべりを楽しみ、その先も楽しむような素敵な時間を共有したい。多少多めの金は使えるし…だが昭夫のようにちゃんと治療を受けることによって、発症する前と同じように人生を送ることが出来る人間もおり、その決断をしなければならない時にどのような判断を下すのか、秀司は自分でもわからない。今の仕事の状況、愚痴や文句、共通の友人たちの消息、今後の身の振り方な…