俳句・短歌 介護 母娘 短歌 2021.10.08 「最後まで人」より3首 最後まで人 介護ひとり百十一首 【第1回】 詠み人しらず 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 ひとつだけ心にとめてみんな人 老いても病んでも最後まで人 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 何か変…手足の痛みが長引いて やがて全身つつむ不具合
小説 『アントライユ』 【第3回】 鈴木 恋奈 彼の父親と私の母が不倫。親族双方殴り合いの大事件になった。だが、彼の母親は「慰謝料は要らないから」とだけ言って姿を消し… 【前回の記事を読む】彼にピアスが増えたら、私は自分の耳にも印をつけて、ニードルを取り出す…「痛い痛い!」それでも彼とお揃いがよかった私たちは新潟県の外れにある小さな町で育った。私は、ボロボロのアパートで生まれた。母親の稼ぎが少なく、泣く泣く住んでいた。幼少期に千春がそのアパートの隣の部屋に引っ越してきたのだ。千春の母親の後ろに隠れる彼の光る涙は私の心を潤した。今でも鮮明に思い出せる。彼の目は女の…
小説 『〈ひまわり探偵局番外編〉 ひまわり坂で待ってる』 【第5回】 濱岡 稔 入道雲が広がる夏空の下。生ぬるい風がゆらゆらと吹きつける中、主人公はとある場所に向かっていた 【前回記事を読む】芸術としての短編小説に執着したエドガー・アラン・ポーと、大衆のための長編小説を書き続けたディケンズ。二人は正反対のようで…スイーツ、マンガ、特撮、数学、落語、天文学、茶道、宝石、動植物、ミステリイはもとより内外の古典、近現代文学、不動産登記関連の知識から分類不能の雑多な謎知識、おばあちゃんの知恵袋みたいな生活の豆知識まで、あらゆるジャンルを軽々と飛び越え横断する、ルール違反と言…