俳句・短歌 介護 母娘 短歌 2021.10.08 「最後まで人」より3首 最後まで人 介護ひとり百十一首 【第1回】 詠み人しらず 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 ひとつだけ心にとめてみんな人 老いても病んでも最後まで人 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 何か変…手足の痛みが長引いて やがて全身つつむ不具合
エッセイ 『ボクは、笑顔でできている ~多くの人に支えられて、白血病と闘うことができました~[注目連載ピックアップ]』 【第2回】 向井 健一郎 「病名は急性リンパ性白血病です」"急性リンパ性白血病"は約10万人に1人の確率で発症する。なぜ私が、と妻と二人で泣いた。 翌日の朝に、もう一度血液検査とエコー検査などを行いました。消化器内科の医師からは、「肝臓や脾臓は少し腫れているが、これが痛みの原因とは考えにくいです。最初のCTスキャンの画像を見ると、リンパ腺がいくつか腫れているところが見られたので、午後からは血液内科で診てもらいましょう」という話がなされました。私は「血液内科」とは初めて聞く名前だったので、これは何の病気だろうと思っていました。午後、病室が血液…
小説 『不倫の何がいけないの?[人気連載ピックアップ]』 【第28回】 安本丹 私も彼も望んでいたのは“普通の会話”だった――本心をさらけ出したことで彼と両想いだと知った私は今にも泣きだしそうになった 【前回の記事を読む】お手洗いから戻ると彼は突然キスをしてきた。塗ったばかりのリップグロスがあっという間に取れるほどの情熱的なキスだったいよいよ次のデートの日が近づいて来た矢先、私は背中に悪寒を感じた。なんだか身体が重たい。すぐに病院に行くとインフルエンザA型と診断された。高熱が出たが、処方された薬を飲んで安静に過ごしていると割とすぐに熱は下がり楽になった。ようやく外出できるようになったのはデート…