俳句・短歌 介護 母娘 短歌 2021.10.08 「最後まで人」より3首 最後まで人 介護ひとり百十一首 【第1回】 詠み人しらず 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 ひとつだけ心にとめてみんな人 老いても病んでも最後まで人 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 何か変…手足の痛みが長引いて やがて全身つつむ不具合
エッセイ 『ある朝、突然手足が動かなくなった ギランバレー症候群闘病記[注目連載ピックアップ]』 【最終回】 市川 友子 殺し屋の看護師たちが私にのしかかっていた。とうとう腰の骨を折られて殺されると覚悟した。 幻覚と現実の交差注射器で毒を打たれそうになり、私は打たれまいと速い呼吸を繰り返していた。「落ち着いて、深呼吸して、ゆっくりと」看護師さんの顔が目の前に見えた。点滴の針を取り替えているところだ。それなのに殺人鬼扱いされたのでは、看護師さんもたまったものではない。私はラジオ局に助けを求めた。病院に監禁されている私と家族を助け出してくれと訴えた。しばらくすると大勢の人が病院を取り囲み、何人かが病院に侵…
小説 『薄紅色のいのちを抱いて』 【第12回】 野元 正 肺がんと大腸がんの定期検診で健診結果が届き開けて見てみると…大腸がんは要再検査だった… 【前回の記事を読む】娘が「王妃の椅子」と呼んでいた真っ白なラダーバックの椅子を譲り受け、大紅しだれ桜の下に置く夕方、夕子は残り紅葉を惜しんで大紅しだれ桜の下へ行った。純白の椅子はポツンと置かれている。寂しそうや。山田が運んでくれた純白の椅子に座ってみる。夕子は一つしかない椅子なのに悠輔と一緒に座っているつもりになっていた。大紅しだれ桜の残った葉は夕日に映えている。緋が夕日にさらなる緋に染まってい…