俳句・短歌 介護 母娘 短歌 2021.10.15 「最後まで人」より3首 最後まで人 介護ひとり百十一首 【第2回】 詠み人しらず 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 原因のわからぬ病と医師は言い 四十路よそじ半ばの波乱幕開け 治したい! 最初は徹底抗戦で 努力重ねて治療に明け暮る いと悲し病もねばるついて来る 頭切り替え旅は道連れ
小説 『眠れる森の復讐鬼[人気連載ピックアップ]』 【第4回】 春山 大樹 「覚えてない?同じクラスの、公園で灯油被った女の子」…死んだと思ってたが、全身火傷で植物状態のまま入院中らしい。 【前回の記事を読む】「詐病」を疑われた高校生息子。「カイロを隠して体温計を温めることもできる」と医師に言われ…勿論普段も家でごろごろしているだけなので、特に入院生活がそんなに困るわけではない。食事の準備を心配する必要がないだけましである。ただ入院費用は親からの仕送りだけではどうしても足りない。だから入院のことを黙っておくわけにはいかなかった。あの母親のことだから、息子が入院すると聞いたらすわ一大…
小説 『たかちゃん幻想絵巻』 【第9回】 齋藤 務 「猫を飼うな」と言う母と、「猫が好き」と言う父——家族の反対を押し切り、たかちゃんは猫にまっすぐな愛情を注いでいく。 【前回の記事を読む】「お尻の匂いを嗅げば分かるんだよ」祖母は必ず熟した甘いメロンを選び出した。しかし、傍から見るとその姿はあまりに…ある日、たかちゃんは、オート三輪車の車に轢かれ掛けた三毛猫を助けた。その飼い主は、知り合いで、猫を沢山飼っていて、三毛猫も、その家の猫だった。助けた三毛猫には子猫がいて、たかちゃんは、その子猫の一匹を貰い、ミーちゃんと名付けたが……。しかし、たかちゃんの目の前を、優…