俳句・短歌 介護 母娘 短歌 2021.10.15 「最後まで人」より3首 最後まで人 介護ひとり百十一首 【第2回】 詠み人しらず 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 原因のわからぬ病と医師は言い 四十路よそじ半ばの波乱幕開け 治したい! 最初は徹底抗戦で 努力重ねて治療に明け暮る いと悲し病もねばるついて来る 頭切り替え旅は道連れ
小説 『ハロー、わたし!』 【最終回】 澤 幸希 息子は8歳の時に亡くなった。別れた夫が動物園に行くと言って連れ出した日だった。死因は… 【前回の記事を読む】「あなたに任せます。その家で家族と笑って暮らせればそれでいいんです」40代夫婦から、古民家リノベーションを依頼され…住宅メーカーを退職してフリーになってから十年、豊島区駒込のマンションに自宅兼オフィスを構えている。インテリアコーディネーター歴は三十年を超える。住宅デザインを手掛ける時には必ず施主さんとの世間話や思い出話にできるだけ時間をかける。出来上がったプランは何枚も手描き…
小説 『眠れる森の復讐鬼[人気連載ピックアップ]』 【第23回】 春山 大樹 昏睡状態の彼女が殺人を犯したとは考えにくい。手足は枯れ枝のように痩せ細り、歩き回る姿は想像できなかった… 【前回の記事を読む】「糞したんだ。換えてくれ」屈辱的なナースコールに、無言でズボンを下ろした。便で汚れたオムツ交換の間も、にやにや笑われ…「だって、急に探偵みたいな口調で言うんだもの。『君達』だなんて」「お前が、この事件を解決しろって言ったんだろ。探偵みたいな口調にならないと、こっちも探偵のように頭が回らないんだよ!」海智が顔を真っ赤にして反論すると、一夏は右手でお腹を押さえて、左手で口を覆って…