俳句・短歌 介護 母娘 短歌 2021.12.30 「最後まで人」より3首 最後まで人 介護ひとり百十一首 【第12回】 詠み人しらず 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 寝たきりで八十路やそじをまえに懲りもなく 十とおはサバ読む乙女の心 数々の病のはてにガン宣告 闘士の母が選ぶ緩和ケア 四ヶ月待って希望の病院へ 窓の外には落ち葉散る庭
エッセイ 『ボクは、笑顔でできている ~多くの人に支えられて、白血病と闘うことができました~[注目連載ピックアップ]』 【第2回】 向井 健一郎 「病名は急性リンパ性白血病です」"急性リンパ性白血病"は約10万人に1人の確率で発症する。なぜ私が、と妻と二人で泣いた。 翌日の朝に、もう一度血液検査とエコー検査などを行いました。消化器内科の医師からは、「肝臓や脾臓は少し腫れているが、これが痛みの原因とは考えにくいです。最初のCTスキャンの画像を見ると、リンパ腺がいくつか腫れているところが見られたので、午後からは血液内科で診てもらいましょう」という話がなされました。私は「血液内科」とは初めて聞く名前だったので、これは何の病気だろうと思っていました。午後、病室が血液…
小説 『眠れる森の復讐鬼』 【第43回】 春山 大樹 “8年間も昏睡状態”のはずの元いじめ被害者が夜中に動き出し、次々と加害者たちに手をかける…その驚愕のトリックを解明! 【前回の記事を読む】不自然な当日の行動。直接卸業者から薬剤の購入――全てを明らかにするために海智と一夏は蒼の元へ「それなら既にトリックは解けた。まず、七月十七日、あの三人が救急搬送された時、お前は連中に復讐することを決めた。翌日、頭部外傷で意識不明の大聖を四階病棟に搬送する時にお前はおそらくわざとアンビューバッグと挿管チューブの接続を外していたんだろう。こうすればバッグを押しても、肺に空気は入っ…