俳句・短歌 介護 母娘 短歌 2021.12.23 「最後まで人」より3首 最後まで人 介護ひとり百十一首 【第11回】 詠み人しらず 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 言いたいこと言えるあいだに何度でも 言えなくなる時ふいに来るから ありがとう感謝の気持ち忘れずに 言って言われて言霊ことだまとなる 親子でも夫婦 友人 知人でも 自分以外を想う幸せ
小説 『あら、50歳独身いいかも!』 【第3回】 武 きき 帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま… 【前回の記事を読む】10歳年下の彼から突然の告白。戸惑いつつも相手を試すように口にした「私を○○○みる?」その言葉とは…はぁ~とため息が出る。久しぶりに男の匂い。ゆっくりベッドを出て、シャワーへ。「涼真君、私帰るね。終電に間に合うから」「ダメだ! 帰らないで。泊まって!」「何言っているの! 着替えも無いし。帰る……」ベッドに引っ張られ涼真君の腕の中。「ダメ。明日休みだから買い物行って、映画も見よ…
小説 『千恵と僕の約束[人気連載ピックアップ]』 【第14回】 成田 たろう ニュースを見て、「私もああなるのかな?」――手術が無事成功。娘の入学式にも参加でき、期待に胸を膨らませていたはずだった 【前回の記事を読む】手術二日後に大地震発生。娘と連絡が取れない! 病院から約四時間かけて徒歩で娘の通う学校へと向かう四月上旬、娘の晴れの入学式を家族三人で迎えることができた。四カ月ほど前、がんと分かった時は、入学式を迎えられるとは、正直思っていなかった。少し肌寒い日だったが、晴れて、桜が咲いていた。手術後の痛みはまだ少し残っているようだが、どことなくはしゃいでいるように見える。雲の隙間から優しい…