俳句・短歌 介護 母娘 短歌 2021.11.25 「最後まで人」より3首 最後まで人 介護ひとり百十一首 【第7回】 詠み人しらず 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 口喧嘩 意地の張り合い ふくれっ面 そのうち後悔 似たもの同士 口喧嘩するまも惜しい砂時計 さらさら落ちて命移ろう 人それぞれ手持ちの砂粒違うけど ひと粒ひと粒落ちるは同じ
エッセイ 『Re:start[人気連載ピックアップ]』 【第10回】 森 亜美 服も体も、真っ黒こげで病院に運ばれた私。「あれが奥さんです」と告げられた夫は、私が誰なのか判断がつかなかった 【前回の記事を読む】信号無視の車が突っ込み、乗っていた車が炎上。後部座席にいた娘だけが救出された事故後すぐに私は、ドクターヘリで火傷治療に強いと言われる某大学病院の救急救命の集中治療室(EICU)に搬送されました。もう1人の方は救急車で別の病院へ運ばれたと聞きました。ぶつかる瞬間の記憶は全てなく、今でも事故前後のことは思い出せません。着ていた服はまっ黒焦げになっていたみたいで、頭も火傷していた為…
小説 『仙一』 【第8回】 古川 晋次 身体の奥深いところで変化が訪れている事は自分でも気がついていた。それは青年が誰でも体感する思い通りにならない性的な欲望で… 【前回の記事を読む】「仙一は女の子に夢中で、飴どころやなかったんや」──昭和の商店街。少年の恋? 飴細工より甘かった視線の行方仙一と並んでいた一夫の顔も真っ赤になった。しかし、話をしながらもタエの視線は、仙一の顔から徐々に下がって、衣服をまとったその中を品定めしている節がある、何時もの事だが。仙一は、まだ18歳の若者ではあるが、既に立派な風格のある大人のというか、体格が衣類の外からも感じられる。…