俳句・短歌 介護 母娘 短歌 2021.11.18 「最後まで人」より3首 最後まで人 介護ひとり百十一首 【第6回】 詠み人しらず 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 指がない!杖か装具か車椅子? 心配よそに母立ち上がる 杖持たず階段のぼりきる背中 還暦まえの我が家の奇跡 温泉で足見て驚く人のまえ しばし演じる悲劇のヒロイン
小説 『大阪弁で読む『変身』[注目連載ピックアップ]』 【第2回】 作者/フランツ・カフカ 翻訳者/西田 岳峰 【カフカの名作を大阪弁で!?】「グレゴール!まだ家におったんかいな。 どないしてん?」名前を呼ばれて答える自分の声にギョッ!? それに列車に追いついたところで社長の大目玉は避けられん。なんせ使用人が五時の列車に合わせて待っとってグレゴールの遅刻をとうにチクっとるわけやから。こいつは社長のお気に入りやった、性根も頭もないくせに。それか、病気や言うたらどないか? いやいやこれほどカッコ悪うて怪しい言いわけもなかろう、グレゴールは五年勤める間病気になったためしがない。社長が健康保険組合の医者を連れて来て、両親をグータラ息子のこ…
小説 『カスバの女』 【第4回】 竹中 水前 薄紫のドレスを試着しようと試着室に入ると突然正面の姿見が開き赤鬼のような顔をした男が… パリには旅行で一度来たことがある。その時は只々驚いただけだったが、住んでみると、大都会ではあるが東京とは全く違った。そもそも住んでいる人種が多岐にわたる。服装もまちまちだ。どんな格好をしていても恥ずかしく感じることはない。ダイバーシティの見本のように感じた。生活のために少しでも収入を得なければならないが、観光ビザでの入国だしフランス語が出来るわけでもない。日本人向け新聞の求人欄で見つけた日本人経…