俳句・短歌 介護 母娘 短歌 2021.11.18 「最後まで人」より3首 最後まで人 介護ひとり百十一首 【第6回】 詠み人しらず 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 指がない!杖か装具か車椅子? 心配よそに母立ち上がる 杖持たず階段のぼりきる背中 還暦まえの我が家の奇跡 温泉で足見て驚く人のまえ しばし演じる悲劇のヒロイン
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『不倫された側[人気連載ピックアップ]』 【第7回】 及川 夢 ラインで噓をつく妻。「何かおかしい…」謎と疑問が疑惑に変わり妻の車にGPSを付けてみると… 夏を迎えるあたりから自分の使っていたものを北区の家に、こっそりと取りに帰ったりしたりしていた。家に入ると家の中の何かが違う。色も匂いも微妙に違う。細かいことが目に入る。何やら派手なブラジャーが干してある。娘の物にしてはちょっとアダルトな感じだし、享子のブラ?それにいつも享子の寝ている場所に何日も同じ荷物が置いてある。なら享子はどこに寝ている? この家では寝てないのか? 何かおかしい。謎と疑問が疑…