俳句・短歌 介護 母娘 短歌 2021.11.18 「最後まで人」より3首 最後まで人 介護ひとり百十一首 【第6回】 詠み人しらず 登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで 母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 指がない!杖か装具か車椅子? 心配よそに母立ち上がる 杖持たず階段のぼりきる背中 還暦まえの我が家の奇跡 温泉で足見て驚く人のまえ しばし演じる悲劇のヒロイン
エッセイ 『Re:start[人気連載ピックアップ]』 【第10回】 森 亜美 服も体も、真っ黒こげで病院に運ばれた私。「あれが奥さんです」と告げられた夫は、私が誰なのか判断がつかなかった 【前回の記事を読む】信号無視の車が突っ込み、乗っていた車が炎上。後部座席にいた娘だけが救出された事故後すぐに私は、ドクターヘリで火傷治療に強いと言われる某大学病院の救急救命の集中治療室(EICU)に搬送されました。もう1人の方は救急車で別の病院へ運ばれたと聞きました。ぶつかる瞬間の記憶は全てなく、今でも事故前後のことは思い出せません。着ていた服はまっ黒焦げになっていたみたいで、頭も火傷していた為…
小説 『兎角儚きこの世は』 【第8回】 白井 忠彦 暴君となった王は、かつての気高き心を取り戻すことが出来るのか。握った刀の行き先は…。 【前回の記事を読む】民の希望を背負い堕落した王へ挑む最後の賭け――雨を呼ぶ導師がもたらす奇跡と、かつての聖君を取り戻そうとする家臣の覚悟導師はユンの眼の奥が笑っておらず、どこか不気味さのようなものをも感じ取ってはいましたが、真心を尽くすことで、まだ気高き聖君であった頃を取り戻すことができると考えていました。然し、それは大きな誤算だったのです。降りやまぬ雨の音が響き渡るその日の晩、ユンは一人、物思…