最後かも車椅子に母移し めざす艶やか薄紅桜
見上げれば花びら乱舞たまゆらの 春風染めるももいろの空
うたかたの桜吹雪に包まれて 親子でまとう薄紅ごろも
※本記事は、2021年5月刊行の書籍『最後まで人 介護ひとり百十一首』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
最後まで人 介護ひとり百十一首【第9回】
登り坂もしもし亀に抜かれても 二人三脚行けるとこまで
母との日々を五・七・五・七・七の音に乗せて綴った、切なくも心温まる短歌集。
最後かも車椅子に母移し めざす艶やか薄紅桜
見上げれば花びら乱舞たまゆらの 春風染めるももいろの空
うたかたの桜吹雪に包まれて 親子でまとう薄紅ごろも