俳句・短歌 句集 2021.11.17 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第37回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 整列をして夏山と対ひ合ふ 源流の湯とほすパイプ蝉時雨 休耕の雑草にのる花南瓜
エッセイ 『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』 【第17回】 山口 ゆり子 妻の姉をソファーに連れて行き、そこにそっと横たえた。彼女は泣き続けながらも、それに抵抗することはなかった 【前回記事を読む】気が付けば、妻の姉に抱き着き声をあげて泣いていた。…妻が流産し幼児退行して2年。こみあげてくるものを耐えられなかったんだ静かに抱きしめ返してくる亜希子の背中をさすりながら、春彦は郁子とよく似た亜希子の温かさが二年の間にうらぶれた心をほぐしていくのを感じていた。あの日、同じように郁子を抱きしめられていたのなら、という思いと、もはや悲しみを共にする同士である亜希子が、どうしても春彦…
小説 『サイレントエース』 【最終回】 湯澤 明彦 「決勝戦まで温存しているような場合ではありません」メンバーの必死の訴え。チーム全体が勝利を掴むために動く…! 【前回の記事を読む】「強豪仁成学園中に、池永という名の投手がいる」…その男は、僕が手にした池永メモを引き継ぐべき男だった。宿命の出会いだった。英児のマスコミ嫌いは承知の上だったから、池永雄太のことを話せば福田記者とのやりとりも話さないといけなくなる。だから今回は、英児には情報を入れなかった。違うクラスでよかった。隠しごとをしても、こっちの顔色一つでばれてしまうのだから。坂本は谷本先生にDVDを見…