俳句・短歌 句集 2021.11.10 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第36回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 新築の足場解かれるる暮春かな 余すなく畦刈り込んで田水張る 縁側に人数分の蛍籠
エッセイ 『心に秘めたオパールは虹色の輝き』 【第14回】 丸山 珠輝 「出来損ないの死に損ない」——母から吐き捨てられた言葉は私の心に突き刺さった。いつしか私は自死を考えるようになり… 【前回の記事を読む】生まれてきた赤ちゃんの泣き声は、蚊の鳴くようなか細い声だった。——その後、寝たきりの状態で6年がたち…珠輝には何故かそんな祖父の態度が子供心に引っかかった。珠輝の家ではこの頃から金銭を巡って朝食時の夫婦喧嘩が日課となった。これには父にも大いに責任があるだろう。いくら客商売とはいえ、昼近くに家を出て夜中近くに帰ってくる。その実稼ぎは少なく祖母たちによりかかるような生活態度だった…
小説 『浜椿の咲く町[注目連載ピックアップ]』 【第4回】 行久 彬 私のクラスメイトの母親と不倫していた父…父の葬儀から間もなく、町では母についての悪い噂が立っていた。 【前回の記事を読む】父の葬儀は人目を忍んで行われ、喪主の母は終始怒りの表情…本当の死因を知ったのは4か月後、クラスメイトの一言だった…孝雄が自殺して間もなくの頃だった。誰が流したのか智子は亭主を自殺に追い込んだ悪妻だと腹立たしいような噂が町に流れた。母には、たまたま立ち寄った雑貨屋でそんな噂を耳にした母の叔母である小川和子が知らせに来てくれた。「美紀ちゃん、お母さんに内緒の話があるんや。ちょっと…