俳句・短歌 句集 2021.11.03 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第35回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 どの畦も水あげてゐる蕗のたう 全身に煙を浴びて野火囃す 末黒野へ八ヶ嶽より堰の水
エッセイ 『心に秘めたオパールは虹色の輝き』 【第14回】 丸山 珠輝 「出来損ないの死に損ない」——母から吐き捨てられた言葉は私の心に突き刺さった。いつしか私は自死を考えるようになり… 【前回の記事を読む】生まれてきた赤ちゃんの泣き声は、蚊の鳴くようなか細い声だった。——その後、寝たきりの状態で6年がたち…珠輝には何故かそんな祖父の態度が子供心に引っかかった。珠輝の家ではこの頃から金銭を巡って朝食時の夫婦喧嘩が日課となった。これには父にも大いに責任があるだろう。いくら客商売とはいえ、昼近くに家を出て夜中近くに帰ってくる。その実稼ぎは少なく祖母たちによりかかるような生活態度だった…
小説 『マナ~ズメモリーズ』 【第5回】 真名 【子どもと読める聖書】すべてを滅ぼす洪水から守るために動物たちを箱舟に乗せたのに、最後には… 【前回記事を読む】「君の弟は、死んでしまったのかい?」「僕が殺したんだ。だけど、僕には守ってくれる存在がいる。」彼はそう言って微笑んだ。おいらが再(ふたた)び眠(ねむ)りから覚(さ)めた時、大地が嘆(なげ)いている声が聞こえてきた。その時だ。おいらの身体(からだ)に、ものすごく大きな足が、被(かぶ)さってきたのさ。おいらは思わず叫(さけ)んでしまったのに、その足は、何も無(な)かったように通り過…