実名交渉開始
実名交渉では相手方の会社名、代表名、住所、電話番号、メールアドレスが開示されます。
晴れて個人で実名交渉まで至りました。これからもっと信頼を深めて成約まで!と息巻いていた私は、いきなり肩すかしを食らうことになります。
オーナー様からメッセージがありました。
「中田様実名交渉ありがとうございました。静岡に在住なのですね。それですと兼業の間はこちらで仕事が難しいかもしれないですね。生徒さんの月謝管理や、新規の方が来られた時、説明する方が常時でなくても必要になってきます。そこを講師の先生に数か月は任せるということも不可能ではありませんが少し工夫が必要かなと思います」
ここで私の事業計画と想いを返信しても良かったのですが、私の経験上では自分と相手とのやりとりで認識のずれがある場合や感情(想い)を伝えたい場合は、文面ではなく電話が良いと思っていたので、迷惑にならない範囲で電話でのお話をさせていただこうと思いました。
早速電話でのアポイントメントを取ります。
「かしこまりました。一度お電話で話をしたいのですがいかがでしょうか?」
メッセージはこの一文のみ送信し、当日21時に電話をさせていただくことになりました。21時に電話をかけ、ここで初めてオーナー様と直接お話しさせていただきました。
私が初めてのコンタクトで伝えたことはこのような感じでした。
1.挨拶
「はじめまして。中田と申します。この度は、実名交渉ありがとうございます」
その後に自分の簡単な経歴を含めた自己紹介を行いました。
2.自分が改めて聞きたいことを聞く
自分が聞きたいことを2から3個用意しておき、質問しました。
私は「職場環境や先生、生徒の気持ち」「この会社に対してのオーナー様の思い入れ」といった、文章だけでは伝えるのが難しいであろう事柄を伺いました。オーナー様から見た生徒さんや従業員の方々、会社のイメージについて、実際のお話から伝わるささいなニュアンスも汲み取りたかったのです。
3.自分が考えてきたものとのギャップをすり合わせる
次に私の想いを伝えました。
改めて自己紹介をし、今の英会話教室の売り上げと利益を考えると資金の問題ですぐに今の仕事を辞めるのは難しいと思っていることや、それに伴い英会話教室の事業を1年程度は会社員を続けながら行いたいこと。それをやることで発生するであろう問題点を質問したり、今後自分が行いたいことを話したりしました。
また、売り上げと利益を拝見したうえで、自分が会社員時代に培った赤字店舗を黒字店舗へ導いた経験をこちらに転用したい旨を話し合い、飲食店事業と英会話事業とのズレなどの認識のすり合わせをさせていただきました。