M&A以前
M&Aとは
M&Aとは「Mergers(合併)and Acquisitions(買収)」の略です。
もともと違う会社が一つになったり(合併)、他の会社を買ったりすること(買収)を指します。また広義の意味として、企業の合併・買収だけでなく、提携までを含める場合もあります。
私が以前に勤務していた会社は積極的にM&Aを行っていたため、なんとなく用語は知っていましたが、具体的にどのような人がどのような金額で、どのようにM&Aをしているかなどは全く知りませんでした。
最近はポジティブなイメージになっているM&Aですが、以前は事業が「乗っ取られる」というようなネガティブなイメージも少なからずありました。
私が実際に個人でM&Aを体験していく中で、様々なメリットとデメリットを感じましたが、まずは、それぞれ一点ずつご紹介したいと思います。
個人でM&Aをすることのメリットは、ゼロから起業する場合に比べて事業開始までの時間が短いという点です。自ら起業する場合、非生産的な準備期間が長くかかってしまうものです。
例えば、飲食店を経営しようとすると、テナントを探すところからはじまります。ほとんどの人は自分の家よりも家賃が高いところを決めなければならないので、慎重にならざるを得ないのではないでしょうか。
また、借りたテナントは飲食店用にリノベーションしなければなりません。ここでさらに時間がかかってしまいます。
そして営業に必要な機器類。その選定も自分で行わなければなりません。
このように、飲食店の場合、開業に不可欠なテナント選びだけでも、多くの時間を要します。さらには食材ルートを確保したり、従業員を募集したりと準備はまだまだ続きます。