M&A後も、赤字補填のために会社員を続ける決意

今の売り上げと利益の状況では、会社員を辞めて引き継ぐには金銭的に難しい理由としては、私に融資が下りるかどうかが微妙でしたので、黒字化までの道のりは自己資金で補填するしかありません。そう考えた時に、毎月赤字だと私の収入源がなくなってしまい、会社の継続が難しくなるからです。全く収入のない状態よりかは継続して収入を得つつ補填を行いながら運営をしていく、これがベターだと考えたためです。

まず考えたことは、ざっくりの情報で「年間売上が500万円以下、利益は良くない」ということで赤字を想定しました。このような時には年間売り上げを月別売り上げ、日別売り上げに分解するとイメージがしやすくなります。

年間売り上げが500万円以下とのことですので、売り上げ500万、400万、300万円の3パターンで、赤字だった場合の額を考えてみます。

例えば、月の平均客単価が1万5000円、1レッスンあたりの人件費が50%と仮定します。売り上げ500万円の場合、月の売り上げは約40万円です。客単価で割ると、約26名の生徒さんが在籍していることになります。

月間売り上げ40万円、人件費50%と仮定すると、月の利益は20万円程度です。その他に経費で10万円使っていたとして、残る利益は10万円です。英会話教室の運営に関する経費を考えた時に、家賃と人件費の他は備品費くらいしか思いつきませんでしたので、家賃は10万円強かと考えました。そして、実際に同じような立地で家賃を調べると予想通りでしたので、月の手出しとしては、数万円と思われます。

この計算を、500万、400万、300万円の場合で行い、さらに日別売り上げまで分解したうえで、黒字にするには、あと何名の生徒さんが必要かを客単価×人数で計算し、目標が達成可能かどうかの見きわめを行いました。