次女の結婚

次女の結婚式も終了し、これで我が家は二~三年前に長女章子、そして今回次女雅恵と、二人とも片付いてくれたので、親としてはやれやれの心境である。

最近の若者、特に女性がなかなか結婚しない、と同年代の親御さんから、愚痴を聞く事が多くなっていたので、或いは我が娘もその部類なのでは?

と、数年前までは思っていた。

特に、我々夫婦は十二年前、娘二人を東京に残して九州に引き上げて来たので、何となくその辺は、気になっていたのである。

元職場の同期生が、

「お前は娘達を、東京砂漠にほったらかして、勝手に九州に行ってしまった。それにしても、よく娘どもはちゃんと相手を見つけて来たもんだなあ……」

と、変な感心をして、褒めたのか皮肉ったのか、分からないような言い草であった。

聞くと、自分の娘は二人とも、まだ独身を通していると言う。

これに対して当方はなんの返答も出来なかったものであるが。

しかし、そんな杞憂(きゆう)も無くなり、これで気分的には大いに楽になった。

今後は時々出かけて、孫の誕生と成長を見届けるばかりである。

昨年は長女に子供が出来た、それも男の子で、初孫であった。此の九月で一歳になる。

そして今回の次女の結婚。

まあ一旦軌道に乗ったら、一両目も二両目もあっという間に、自然に走り出したようなものだ。

と妻と喜びあっている。

我々の子供は女の子であったが、孫は男の子が続くかも知れない。

此の世は、とかく面白おかしく出来ているもの。