伏見稲荷さん

苦しいときの神頼みではないですが、月に1度の伏見稲荷さんへの参拝はかかすことがない行事です。

以前は雨の日、風の日、寒い日、暑い日、天気に関係なく必ず毎月1日(おついたち)にお詣りしていました。京都伏見はお酒の名所で知られていますが、商売繁昌の神、五穀豊穣の神として有名な伏見稲荷大社の地でもあります。

京阪電鉄伏見稲荷駅から徒歩5分で稲荷大社に着きます。全国で3万を超える稲荷さんの総本宮で、京都市内で最も古い神社の一つです。弁柄で朱塗りされた社殿の背後には標高233メートルの稲荷山がそびえています。

本殿でお詣りを済ます方もおられますし、参拝者によっては、それからお山に登られる方もおられます。お山巡りのコースは本殿から三つ辻を通り、京都を一望できる見晴らしの良い四つ辻まで足早に登って30分あまりかかります。

さらに四つ辻から一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰の山頂を回ってもとの四つ辻に戻り下山していきます。山頂までの参道には奉納された朱塗りの大小の鳥居のトンネルが続き、それが昼日中でも日を遮り薄暗い場所もあります。

また、薬の神さまである薬力大明神や眼の神さまの眼力大明神、咳の神さま、通称おせき大明神など多数の大明神が山頂までの山中に点在しています。

おせきさんのポストには全国から咳で悩んでいた人々がお詣りして病気が治ったことに感謝する手紙が多数届いています。宛先が「おせき」さんで届くのが摩訶不思議です。

豊川稲荷大明神まであり、「八百万(やおよろず)の神(かみ)」が息づいています。駅から山頂まで往復して約1万歩、時間にして1時間と少し、ただ階段の数は3千あまりあり、運動不足の現代人の足腰には堪えますが、ぜひ一度は挑戦してください。

海外旅行者からも伏見稲荷は人気です。2018年6月に発表された旅行口コミサイトによる「外国人に人気の観光スポットランキング」では、5年連続1位に輝いています。

ここ数年は参道が混雑し、真っすぐに歩くこともままなりません。そのため拝殿にある鈴緒まで取り外されました。稲荷名物は、いなり寿司とすずめの焼き鳥です。

駅から大社までの参道の両側には古くからの店が、あたり一帯に香ばしい焼き鳥の臭いを漂わせて参拝客を呼びこんでいます。私はすずめの焼き鳥は姿かたちを見て、残念ですが食べる勇気はありません。

勇気がある方はぜひ一度トライして下さい。小さい鳥ですから小骨が多く身が固いらしいです。

お稲荷さんといえば伏見稲荷大神のお使いである「きつね」、そのきつねの顔つきをリアルにかたどって焼いたきつね煎餅も有名です。遊び心が実に楽しいです。

お面のような珍しい形ですからお土産に良いと思います。

夜のフライト

福島空港は国際線用と国内線用のビルに分かれています。

国際線と言っても韓国、中国路線からの近距離路線だけでした。大震災前までは韓国から多くのゴルフ客が来訪していましたが原子力発電所の事故以来は、その路線も縮小されました。

多くの地方空港は無料の広い駐車場を完備し、へんぴで周りはなにもありません。そのため搭乗前の時間つぶしには苦労させられます。

福島空港でもいつも待ち時間が1~2時間あって、数軒ある土産物屋を細かに見て回りますが、個人的には別段興味をひくようなお土産品がないのが残念です。

この地方は桃の産地です。また牛タンの加工品が多くあります。桃はシーズンがありますが、加工した飴とかケーキ類が数多く陳列されています。