半桜蕾と花が織り成して 早春語る良き風情かな
夕焼けや万葉からの淡き色 雲並び行き美の境地観る
鳩が舞い桜の花の下に我 川緩やかに楽園渉る
50代のある日気がついた。目に映るものはどれも故郷を重ねて見ていたことに。
そう思うと途端に心が軽くなり、何ものにも縛られない自由な歌が生まれてきた。
たとえ暮らす土地が東京から中国・無錫へと移り変わり、刻々と過ぎゆく時間に日々追い立てられたとしても、温かい友人と美しい自然への憧憬の気持ちを自由に歌うことは少しも変わらない。
6年間毎日感謝の念を捧げながら、詠み続けた心のスケッチ集を連載でお届けします。
半桜蕾と花が織り成して 早春語る良き風情かな
夕焼けや万葉からの淡き色 雲並び行き美の境地観る
鳩が舞い桜の花の下に我 川緩やかに楽園渉る