船が縁で結婚した高校の後輩たちは、お子さん2人を連れて参加。県庁勤務の高校の後輩は2年前に夫となった県職員を誘って来てくれた。結局、当初の予定のおよそ倍の11人での大宴会となった。

ホテルのレストランでのディナーブッフェ。まぎわでバタバタと決まった壮行会と意外な展開で集まった面々の面白さで、皆の気持ちは最初から昂ぶっていた。食べたり飲んだりを楽しみながら、主賓のバンコク生活に思いを馳せ、20年近く前の船旅をなつかしみ、互いの近況を語り、再会を約束して別れた。

とても良い壮行会だった。

オーランドの友

彼女とは30年近くのつきあいになる。大学卒業後にいた会社で知り合った。出身大学が同じということもあり、少し先輩の彼女にはそのころから気にかけてもらっていた。

アメリカ人と結婚してフロリダ半島の街オーランド在住。渡米して以来、日本企業の現地法人に勤務。息子さんの学校が休みの時期に彼女も仕事を休み、2週間ほど日本にいらっしゃる。ご両親が他界された彼女にはすでに実家はなく、来日されるとホテル暮らし。その間、九州のみならず遠方にも出かけ日本を満喫される。

一昨年は震災後ということもあり来日されなかった。だから去年の再会は2年ぶりだった。顔を合わせる機会は年に一度か2年に一度しかない。

日本滞在中の彼女のスケジュールはいっぱいで、私たちが話せるのは2~3時間の限られた時間。会えない時を埋め尽くすほどのおしゃべりはできないが、それでも相対して近況を語り合えるひとときは貴重だ。ふだんメールで話していてある程度様子は分かっているものの、やはり実際に会って話ができるのは嬉しい。

今年も彼女と息子さんに会えた。彼女の仕事やここ一年の出来事や日本滞在中の旅の話を伺うことができた。赤ちゃんの時から知っている息子さんは、もう大学院を卒業された。

時が流れ遠く離れていてもこうしてご縁が続き、今年もお互いが元気で会えたことに感謝した。