実践子ども学
実践子ども学という授業がある。前期(4~7月)に受講した。
「子どもたちへ残したい日本遺産」がテーマだった。最初は一人で3つ考えた。私は俳句、折り紙、着物とした。次に数人で議論してグループとしての意見をまとめた。
私たちは「日本語の言語感覚」に決めた。4つのグループそれぞれが自分たちの残したいものとその理由を述べた。先生からは「どうしても残したいという熱意が伝わらない」「子どもにちゃんと接しているか?」と言われ、どのグループも練れていないと指摘された。
漢字とひらがなとカタカナを持つ日本語の良さを理由の一つに挙げた私たちは、漢字がいつどうやって日本に伝来し定着したか、それがどうひらがなやカタカナになったか、日本語の成り立ちをきちんと調べて理解するように言われた。
さらに議論を深め、資料を探した。何を残すかが決まったら、次はその手法。実現可能なことを考える。私たちは、日本語のなかでも「オノマトペ」(擬声語=擬音語・擬態語の総称、英onomatopoeia、仏onomatopée)に注目した。
それに関する授業を小学校でやろうと考えた。オノマトペが使われている詩を紹介することで意識してもらい、自分の身の回りのオノマトペを探し、音の面白さを体感して、それを自分の言葉で伝える、何かに表現するという授業。
計画を実施するには、何を、なぜ、どう伝えるかを盛り込んだ企画書が必要。手に取り見たくなる美しい企画書をという指導を受けて、グループメンバーの特技を活かして時間をかけて丁寧に作った。
前期授業は終わったが、私たちはそれを実践するため行政に交渉を試みた。実現に向けて企画をさらに練り上げている。
小学生にオノマトペの妙を伝え、また彼らの感性からたくさんのものを得られる日への夢はふくらむ。
ブランド価値創成論
ブランド価値創成論という授業がある。授業が始まって最初のころに重い演習を課された。
まず授業中に「docomo、au、softbank、この1年でどこが一番ブランド力が強いか」について800字のレポートを書かされた。
その後、自分が主張する会社ごとに数人ずつのグループを作り、そのグループで課題に取り組むことになった。
自分が思う会社のブランド力が強いということを、さまざまな手法で分析した上での結論を出して、またどうすればブランドをより強くすることができるかについて提言。パワーポイントを使って15分間のプレゼンをする、という課題。
4人グループ。メンバーは、工学部出身の男性、上海からの留学生の女性、台湾からの留学生の女性。3人は現役の学生。まずは各自で資料を探し、これと思うものはメールで連絡することにした。
期限までまだ時間があるからとのんびり構えていた私だったが、他の3人から次々にデータが送られてきた。出遅れていることにあせって、使えそうな資料をあわてて探した。
まずは現状分析。携帯電話自体を理解しておらず使いこなしていない私にとって、携帯3社の機種や機能・性能や価格などの特徴を把握して比較するのは非常に難しいことだった。
主に各社のホームページから情報を得た。皆の資料をもとに、作業が早い理系男子がポイントをまとめてくれ、発表前に集まってプレゼンの流れを確認した。