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会社の同窓会

会社が始まって28年目になる。

創立時の10倍以上の社員数になっているが、30人弱で始まった草創期からいる者にとっては、最初の数年にはことのほか思い入れがある。

そのころの上司とは今でも連絡を取っている。その上司のお二人がお世話役で、関東在住の人たちの集まりが年1回開かれている。会社は福岡にあるが、定年退職された上司や結婚退職した女性たちがけっこうな人数関東にいる。

先日、私は関東の同窓会に同期の1人と福岡から参加した。土曜日。二十数人が来ていた。会は昼過ぎに始まり、二次会、三次会と21時まで食べて飲んで語った。

初代の社長は80歳になられるがお元気で毎回参加されている。開会の挨拶をされるお姿に、53歳で社長に就任されたころのご様子が甦った。還暦を過ぎた大先輩方も髪は白くなられたがお変わりなく、第二の人生をそれぞれに楽しんでいらっしゃった。

母親になった後輩たちは、年を重ねてなお美しく子育ての充実ぶりが窺えた。現役は4人。第一線から退いた方々に会社の近況やその場に来られなかった仲間の様子を報告した。

退職してなお会社に愛着を持っている人たちの想いをあらためて感じた。しばらく忘れていた仕事にまつわる昔のエピソードをいろいろ思い出した。当時とは全く違う生活環境を楽しんでいる人の話も面白かった。

熱い思いで会社を創ってきた同志のなごやかなひととき。十数年ぶりに再会した人もいた。かつての上司や仲間の元気な姿に触れられるのはやはり嬉しい。皆に会えたことに感謝した。

英語研究部OB

高校時代の部活のメンバーで集まった。

私の学年から5つ下までの世代8人でおおいに騒いだ。英語研究部だった。毎年5月の文化祭では2年生が中心となって英語劇を上演した。その半年前から準備や稽古が始まった。

部の一大イベントには、卒業して何年も経った先輩方も応援に来てくださった。そんなこともありOB会もけっこうさかんだった。が、いつの間にか会わなくなっていた。

去年の暮れに2学年下の後輩と街でばったり会い、ときどき個人的に会っている後輩の近況などを話しながら

「久しぶりに皆で集まろうか」

と言った。なかなか日程が合わず計画実行が遅れたが、連休に帰省する同級生に合わせて、やっと実現となった。

たまたま集ったメンバーは4人が高校教諭、2人が大学教授。歯科医もいて、私以外は皆「先生」と呼ばれる職業。教育に関する話は真剣だった。一時期海外や遠方にいた人は、同級生と卒業以来30年ぶりの再会と言っていた。